関東暮らし

関西人から見た関東暮らしの出来事を記す

《犠牲者を出しながら稼働する原発》

2012年03月05日 | コラム
#82=3013
2012年3月5日付
《犠牲者を出しながら稼働する原発》
 54基ある日本国内の原子力発電所のうち、現在動いているのは東電柏崎刈羽原発6号機と北海道電力泊原発3号機の2基のみです。それぞれ3月中と5月までに定期検査に入り、5月には全原発が停止することになります▼こうした状況の中、電力業界や政界からの巻き返しが激しくなっています。「安全確保」が争点ですが、それは地震や津波対策だけではありません。何よりもプルトニウムという「猛毒」を含む廃棄物の処理ができないという決定的欠陥は、もともと解決できていないこと。さらに通常稼動中でも、これまでさまざまな事故・トラブルが続いてきたことへの解決策がないことです▼福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」は、1995年のナトリュウム事故以来停止していたが、2010年5月に再稼動、しかし3ヵ月後の8月に「原子炉内中継装置」が落下し炉内に手を付けられない状態が翌年6月まで続きました。その間に現場担当の課長が自殺するという痛ましい事態も発生しています。ナトリュウム事故の時も総務部次長が自殺したそうです▼このように原子力を制御できない人類が、企業利益のもとに稼動をめざすことこそ愚かしいというべきでしょう。今こそ、本格的に再生可能エネルギーによる電力確保に全力を傾注する時です。

〈写真は埼玉県所沢の航空公園前のWS-11機現物展示〉

所沢市が日本最初の航空発祥の地とは、現地に行って初めて思い出しました。
そういえば、NHKの朝ドラで「雲のじゅうたん」というのがありましたねぇー・・・。
WS-11・・・戦後初の国産飛行機として私たちの世代には特別な思いがあります。うーん「ターボプロップエンジン」、夢のある響きです。懐かしいですねー。