関東暮らし

関西人から見た関東暮らしの出来事を記す

《中学教科書の教えに背く増税》

2012年04月02日 | コラム
#86=3017
2012年4月2日付
《中学教科書の教えに背く増税》
 民主党の税制調査会長の藤井裕久氏(79歳)は、テレビで「日本の国債はほとんど国内保有だから、ギリシャのようにはならないが、消費税を引き上げないと、国債を持っているメガバンクが、それを売りに出すと言っている」という趣旨を語りました。「増税は巨大銀行の意向を受けてのこと」だと告白したのも同然です▼民主や自民など増税推進の政党には、大銀行の声は届いても、身銭を切って納税している中小業者の悲痛な叫びは聞こえていないのでしょう。「孫子に借金を残さない」とか「国民全体で負担する」などの増税理由は、まやかしです。メガバンクなどには「金融危機の時、あれだけ救済したのだから、国債の格付が多少下がろうが、売るな」と指導すれば良いではないですか▼さて、滋賀県では「こんな時に消費税増税反対」の地方議会請願を行っていますが、そこで、中学校教科書の記述が引き合いに出され話題になっています。「政府は、不況時にはたとえ財政赤字を出してでも公共工事を盛んにしたり、減税を行ったり…景気回復をうながす」という件(くだり)です(中学公民教科書・日本文教出版)▼景気を悪くする増税強行の民主党・野田政権は中学生にどう説明するのでしょう。滋賀では、守山市に続き米原市でも請願が採択されました。

写真は坂本竜馬と中岡慎太郎の墓 2010年4月撮影
(京都・東山 霊山護国神社境内)

山の斜面にあり、夕日を受けているため、私の影が映っています。