関東暮らし

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《保安院の「やらせ」工作》

2011年08月11日 | コラム
#55=2986
2011年8月8日付
《保安院の「やらせ」工作》
 原子力発電の安全確保を図るために設置されたはずの原子力安全・保安院は、実は「原発推進」を扇動する国家機関だった。各地の「原子力シンポジウム」での「やらせ」工作・世論誘導の主犯が、「保安院」だったことが明らかになりました▼規制するはずの機関が、電力会社や原子炉メーカーなどと深くつながっている経済産業省の一機関であるところから、その正体は察しがつくところでしたが、「羊頭狗肉」とはこのことです。名前を「原子力危険推進・不安院」にでもしたらどうでしょう▼そんな機関が福島の事故への対処を指導しているなど、本来ありえないことです。問題は、扇動・推進してきた「原子力安全神話」で多くの人が被ばくし、混乱と実害が広がり続けていることの責任を誰がどう取るかでしょう▼それは国家と政府の名によって行うべきであり、その方針は主権者である国民が決定することです。そして、その前に、原発による利得に群がるあらゆる構造を見直し、反省と利権からの離脱を促さなければなりません▼さて、今年も8月15日が近づいてきました。あの戦争の惨禍に対する責任も、いまだ日本国政府は取っていません。そのこととも思い合わせ、政治を変える主権者の力を強くしたいと思わざるを得ません。

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