関東暮らし

関西人から見た関東暮らしの出来事を記す

《人間を重んじる社会へ》

2012年02月01日 | コラム
#74=3005
2012年1月9日付
《人間を重んじる社会へ》
 新しい年がスタートしました。全国商工新聞読者の皆さんには、健康で喜びが広がる1年となるよう願っています。どうか今年も本紙をご愛読下さい▼さて、新年とはいえ、避難生活が続き、多くの被災者の方々が、無念の日々を過ごされていることと思います。あの日から10カ月、悲しみを乗り越えて立ち上がる被災地のたくましい動きに励まされつつも、助け合いや絆だけでは解決しない「暮らしの自立」に向けた政府の施策の不十分さに怒りを感じざるを得ません。中小業者の営業、港と漁業、原発被害、どの対策を見ても、全ての被災者を救済し、再起を促す規模でも内容でもありません▼根底には、被災者・被害者の生活再建を二の次にして、復旧・復興を、大企業・財界の意向に沿って進めようとしている政府方針の誤りがあります。東日本大震災は、それ以前の「効率優先」「新自由主義」からの脱却の必要性を、全国民に示しましたが、権力者は理解していません▼今年は、私たち生活者が、考え方でも、日常生活でも、人間を重んじる社会へと、国のありようをつくり直す主人公になりましょう▼被災者は、苦労と努力の中で真実を見抜く力を身に付けています。全国が被災地とさらに連帯していくことが、多くの人の喜びにつながることでしょう。

写真は〈綾戸念仏(2006年8月、足助)〉


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