関東暮らし

関西人から見た関東暮らしの出来事を記す

2011年2月のコラム

2011年07月12日 | コラム
#33=2964
2011年2月28日付
《私たちが望む政治》
 民主党が迷走しています。事実上の分裂過程に入ったようです。官首相の立場は崩壊過程です。もはや、退陣は地方選前か後かといわれるほどです。党幹部が「首のすげ替え」を手土産に、野党にすり寄っているようではしゃれにもなりません▼自民党も公明党も総選挙狙いのようですから、今は動かず敵失を見守るばかりでしょう。これは政権復帰のことしか考えない逆走状態と言わねばなりません。国民はすでに自民党も民主党も見限っています。▼そんな雰囲気も感じてか、どこかの首長達の騒ぎに乗じようと「維新連合」なる派閥をつくり、地方からの政変の風を期待して「○○党A」を掲げる元閣僚も出てきました。これは風の読み違いです▼一寸先は闇という政治の世界だから何が起きるか分かりませんが、こうした国民生活そっちのけの争いからは、良い変化は生まれません。正面から政策論争を挑んで奮闘しているのは日本共産党だけです▼私たちが望むのは、庶民に寄り添い、その実態から政策を掲げ、社会そのものを前向きに変えていく理想と実践を示す政治です▼いっせい地方選挙が重要になっています。マスコミやネット情報だけでなく、主権者同士が話し合い、政策を吟味して、自らの要求で立ち上がり、政治を変えましょう。

#32=2963
2011年2月21日付
《政治への閉塞感》
 名古屋市長選、愛知県知事選、名古屋市議会解散の是非を問う住民投票のトリプル選挙の結果をどう見たらいいのか。4月の一斉地方選挙にも影響を与えそうなので一言▼市長に当選した河村氏は政治団体「減税日本」の代表を名乗り、公務員・議員バッシング。市議会をケンカ場に演出し、リーマンショック後に少し「自信」を失った愛知の世論を、減税を餌にして引き回したと言わざるを得ません。自民党を辞めて河村氏の戦略に乗って当選した県知事の大村氏もしかりです。河村市長の一律10%減税は、大金持ち・大企業が潤うもので、所得の少ない庶民にはほとんど恩恵がありません。自治体・議員の人減らしは、住民の声が届かなくなり、サービスを低下させます▼民主党政権に不信感をもつ有権者が、二大政党を見限った中で、次の選択を政策で吟味できない閉塞感がまん延していたのでしょう。道州制で権益を狙う大企業の存在も見えてきます。だいたい、減税を言うなら消費税増税に体を張って反対してほしいものですが、河村氏などは大企業が困ることは一言もいいません▼今回の結果は、地方自治の危機の表れとも言えるでしょう。基本は「住民が主人公」。そこから考える議論と選択を呼びかけることが必要です。

#31=2962
2011年2月14日付
《「文化」と興行》
 「八百長」は明治のころ、八百屋の長兵衛が相撲の親方相手の囲碁にわざと負けていたことが発覚し、その後、わざと負けることを相撲界で「八百長」と呼び、相撲以外でも言うようになったそうです▼その語源にかかわる大相撲で、八百長が明らかになりました。春場所は中止です。暴行、薬物、賭博、暴力団と続いた不祥事の上に、勝負を争うスポーツの世界では決定的ともいえる過ちです▼これまで相撲協会が正面から否定してきたことが、警察によって表に出たこと、星の売買として金銭が行きかっていることなどから、もはや臭いものにふたでは済まされません。関与した者はごく一部なのでしょうが、真剣勝負を信じてきたファンは、これから疑惑の目でしか、見れなくなるのですから▼相撲を国技と自称し、神聖化された土俵の上で、鍛えられた力士の力と技の激突を演出し、単なる見世物ではないのだと飾り立ててきた相撲界の文化が問われています。すべての関係者が、過去までさかのぼって事実を明らかにし、新しい相撲道のあり方から提起し、精進する肉体の健全さを取り戻してほしいと思います▼それにしても、八百長とまでは言いませんが、国会での与野党の駆け引きと増税への策動が、相撲界の話題の陰に隠れてしまうのは気がかりです。

#30=2961
2011年2月7日付
《願 商売繁盛》
 2月になりました。いよいよ確定申告です。各地の民商では1月の班会で、今年の税金情勢や税制、納税者の権利を学ぶ話し合いが行われたことでしょう▼一年間の決算はおすみですか。もう一度見直して、漏れはないか点検してください。そして、前の年や前々年の決算と比べて見てください。どこで利益が確保できたのか、どんな経費がかさ張っているのか、すべて自分で責任を取ってきた商売ですから、その弱点や長所はすぐ分かるはずです。大型スーパー出現とか、得意先や仕入先との取引条件の変化、銀行との関係などが商売に与えた影響も、数字で確認できます▼その上で、2月の班会に参加しましょう。会員同士で、お互いの商売を語り合えば、どうすれば汗して働いた結果が、実り多いものになるかの道筋が見えてきて知恵もわきます。これが民商の良いところです▼みんなで話し合えば、お互いに共通している実態も見えてきて個人の努力だけでは超えられないものも分かります。その際たるものが、生活費にまでかかる重税、身銭を切らされる消費税、地域経済の落ち込みと勤労者の所得減少による消費不況などです▼共同の力で、署名で変えさせていく運動、これも商売繁盛には必須の課題です。これも民商の良いところです。

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