関東暮らし

関西人から見た関東暮らしの出来事を記す

《東電を国民の電力供給機関に》

2012年02月11日 | コラム
#78=3009
2012年2月6日付
《東電を国民の電力供給機関に》
 東京電力は、契約電力50㌔㍗以上の24万事業所の電気料金を4月から約17%値上げをすると発表しました。家庭向けも全国で値上げされる予定です▼事業所向けは「火力発電の燃料費増大」を理由にしていますが、その裏には「原発を再稼動すれば値上げ幅縮小」という「理屈」を示し、企業経営者から再稼動待望論を引き出そうという魂胆が透けて見えます。早速、日本鉄鋼連盟の林田英治会長(JFEスチール社長)が、自社対応として「海外へ出て行かざるを得ない」と述べたと報じられています。絵に描いたような「連係プレー」ですね。さすがに各方面から「待った」の声が上がっています▼根っこには原発利権に群がる財界・大企業や官僚、ニセ研究者の無反省と人間の幸せではなく「事業利益」「株価」「利潤」が優先する残酷な資本主義があるのですが、この「脅しの手口」にはうんざりします。しかも燃料費増大は過剰試算ですし、夏の電力不足試算もごまかしです▼そもそも、事故を起こし、1兆円の公的資金を受けた東電が「黒字化」計画などいえる立場ではないでしょう。さっさと全資産を明らかにし、損害賠償と事故収束に全力注ぐべきです▼そして政府が責任をもって、国民のための電力供給機関に転換させるしかありません。


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