関東暮らし

関西人から見た関東暮らしの出来事を記す

《民主主義の発露として》

2011年11月06日 | コラム
#67=2998
2011年11月7日付
《民主主義の発露として》
 ニューヨークで9月から始まった「ウォール街を占拠せよ」の運動は、10月にはイギリス、ドイツ、ニュージーランド、オーストラリアや日本でもデモが起こるなど、世界に広がっています▼08年のリーマンショック後、アメリカでは金融危機の尻拭いに市民の税金が注ぎこまれ、暴走して危機を招いた当の金融企業幹部には、結果としておとがめなしの格好になっていました。一方で、19歳から20歳代前半の若者の4割は職がないようです。アメリカの資本主義もかなりゆがんでいます▼そうした背景の上に、当初、インターネットでの呼びかけに応えた若者たちが、富裕層増税や雇用創出などを求めて始めた行動です。近くの公園に寝泊りしながら参加者が増え、証券取引所へのデモが一カ月以上続いています▼主権者が、自ら要求と主張をアピールすることこそ、民主主義を支えることを教えているように思います。リビアは大国の思惑もあり軍事衝突の事態でしたが、チュニジアやエジプトなどでは平和的なデモで政権が変わりました▼先週、この欄で「とんでもありません」と書きましたが、読者から「とんでもない」が一つの言葉だから誤用とご指摘いただきました。「とんでもないことです」が正解です。ご指摘ありがとうございました。

写真は〈亀嵩(玉峯山)の夜景〉

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