関東暮らし

関西人から見た関東暮らしの出来事を記す

通常国会最終盤

2013年06月23日 | 日記
6月19日 通常国会の最終版での国会前集会に参加。


衆議院第二議員会館前には200人が集まった。
その場は普段から風がきついのだが、この日はさらに強風が吹き荒れ、
旗のポールが折れてしまった。議員会館が建て替えられ高層になってから、
風害がひどくなっているように思える。


そんな中でも、最終版国会では「生活保護法改悪案」などの重大事態が続いている。
生活と健康を守る会の皆さんは、参議院議員会館前で座り込みを続け、
連日議員への要請行動を展開中だ。
しかし、自民・公明はもちろん、民主や生活など野党までが保護法改悪を認めており、
真っ向反対は共産党のみという状況になっている。
この法案は、本当にデタラメだ。
生計の道が断たれた人が最後の命綱にしている制度を、
自分で書類をそろえて手続きしなければ受付もしないというのだ。
本来困っている人は、周りの通常生活者(その代表が公務員だが)が、
気を配って援助していくのが普通の人間社会ではないのか? 
書類を揃えるような余裕がないからこそ、
社会的にその人の生活を保護しなければならないという
法の理念=憲法25条・生存権の考え方はどこへ行ってしまったのだろうか?
ごく一部の不正受給事案のみを根拠に、
保護費を申請すること自体が悪いことという観念で
弱者全体をいじめている。
マスメディアや片山代議士らが
バッシングに執着したことを世論が批判しきれていない。
このまま法律が通れば、
先日の大阪北区での母子餓死事件のような悲惨な出来事が多発するだろう。
生活保護は、制度や受給者が悪いのではなく、
社会保障を削減しようとする権力側の運用が
間違っているから救うべき人を救っていない
という現実があることを明視すべきだ。

集会では、今ひとつ重大な問題が報告された。
労働者の解雇事案だ。
日本IBMで「ロックアウト解雇」が広がっている。
同社では、昨年7月から
業務時間終了間際に労働者を突然呼び出して解雇を通告し、
そのまま職場から締め出すという首切りを続けているそうだ。
労組によれば、それまででも「成績不良」を理由に
自主退職を迫る動きがあったが、
これを、有無を言わさぬ解雇にエスカレートさせているそうだ。
アベノミクスで狙われている財界奉仕の労働法制改悪=解雇の自由の先取りだ。
従業員を大事にしてこそ企業の存在価値があるとか労働する権利が守られるとか、
私の中での常識と価値観が正面から否定されている。

生活保護も労働者の首切りも、社会的には被抑圧者同士がいがみ合わされている。

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