関東暮らし

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《若者の大企業離れ》

2012年05月01日 | コラム
#90=3021
2012年4月30日付
《若者の大企業離れ》
 来年卒業見込みの大学生6708人にアンケートした「就職意識調査」によると、中堅・中小企業志向が前年より8ポイント上昇し59・2%、大手企業志向が7・2ポイント減で36・1%だったと報じられています▼中小志向の内84%が「やりがいのある仕事であれば」という条件付ですが、明らかに就職先としての大企業離れが進行しています。しかも、「楽しく働きたい」「人のためになる仕事をしたい」「社会に貢献したい」と考えている学生は中小志向が多く、「収入さえあればよい」「出世したい」と考えている場合は大企業志向の傾向だと分析されています▼不透明な経済情勢や不安定な雇用形態が広がる中、本来発揮すべき社会的責任を放棄し、利益確保に走っている大企業の現実の姿があらわになり、それが忌避されていると見るのは早計でしょうか。あるいは、大震災被災地での地元中小事業者の必死の姿が共感を広げているのかも知れません▼いずれにせよ、全商連の「日本版・小企業憲章(案)」で提起した「多様で貴重な経済的、社会的役割」への理解が広がる可能性を感じさせます。全商連第50回総会方針案は「中小業者がその地域で商売をしていること自体が社会貢献です」と宣言しています。胸を張って誇りを持って、自らの存在を語り広げましょう。

写真は冬の武奈ガ岳(比良山系・1985年)


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