今日の北見は暑かった。
朝から芸術文化ホール中ホールで映画「ぼけますから、よろしくお願いします。〜おかえりなさいお母さん〜」の上映。
駐車場寄りの音楽ホールの方では、ピアノやバイオリンのコンクールが時間帯丸被り。
車で来られたお客様からはすぐの階段で音楽ホールに足が向く。
階段下にはコンクールで使うピアノのフットペダル貸し出しの受付とかしているが、たいていは流れでついて行く。
それを見越して「映画は奥の方」とポスターを用意したが、やはり「映画のお客さんは向こうの階段」と叫ばなくては字は見ない。
お客様の手元のチケットをそっと伺って「映画は向こうです」と呼びかけた。
この階段下のホワイエ吹き抜けはガラス面で今日のお天道さんの恵みをいっぱいに受け暑いのなんの。
ほんとは音楽ホール側の階段を上がっても中ホール側に行くことはできるのだけれど、それをすると音楽ホールに間違えて入ってしまったり、そもそも映画の受付を中ホール側階段下から並んでもらうようにしているからショートカットは衝立でできないことにしてある。
今日は何十年ぶりかの利用で案内係をしたものだから、ごめんなさい!立て込んだ行事にほかの会場を聞かれて嘘を教えてしまった。
さて、午後の部では案内係を終え映画を観た。
テレビ番組でも観ていた内容ではあるけれど、母の時を思い出してもらい泣きしてしまった。
ちょっとだけお母さんが「包丁持ってきて、死ぬ」と叫ぶシーンが挿入されている。
認知症発症の初期にはわからなくなっていく自分がわかるから、迷惑かけている自分は死んでしまった方ががいいのだと「死ぬ」だ「殺してくれ」だと叫ぶ。
お父さんが「馬鹿たれ、死んでしまえ」と叫んだ。
みんなが通る道でも辛いね。
芸文ホールの前庭ではキッチンカーがずらりと店開きしていた。
焼き鳥買ってくるの、忘れた。