晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

席をお譲り下さい

2006-10-14 22:03:21 | Weblog
 まだまだ人生で初めて体験しなければならない事がたくさんあるのでしょう。

 いつかは、こんな日も来るとは思っていましたが、予想外に早く訪れた今日という日を忘れることはできません。

 夕方のほぼ満員の快速エアポート、妻は席に座れたので、その横に私は立っていました。

 「どうぞ、座って下さい。」妻の後ろの席の大学生位の女の子が、私に言っている様なのです。
 私?えっ、私に言っているの?、間違いありません、周りの人ではありません。私にです。

 「あっ、いいですよ。」、しかし女性は席を立って前の方に。でも、降車するのではありません。

 座りたそうな顔をしていたのだろうか。
 立っているのは、別に苦痛ではないし。
 自分で思っているほど若くないのだろうか。
 自分がおじいちゃんに見えるのだろうか。
 マラソンだって走れるさ。
 あなたよりは、体力はあるよ。
 何か、気持ちを裏切ってしまったかなあ。

 頭の中は、グルグル混乱状態に。

 降りてから、妻曰く、「素直にどうもありがとう」と言って座ればよかったのに。「あの子、せっかくの善意が通じなくて、もうしなくなるかもよ。」私なら遠慮なく座るけど。

 「お兄さん」と呼ばれていたのが、いつしか「おじさん」に、そしてこれからは「おじいちゃん」と呼ばれるのでしょうか。

 自分の情況を受け入れるということは、とても大変なことですね。



 


コメント (1)
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