共産党の志位委員長は1日、全労連のメーデーで、いわゆる従軍慰安婦問題に対する安倍首相の姿勢について「戦争に無反省の勢力が憲法を変えて武力で海外にうって出る。美しい国どころか恐ろしい国づくりだ」と批判。(以上毎日新聞より)
「恐ろしい国づくり」とは、的確な表現だと思う。
『憲法九条を世界遺産に』(太田光、中沢新一 集英社新書 2006年刊)
3日の憲法記念日で憲法は施行60年を迎える。憲法関連の書籍がたくさん出版されている中から、売れているこの1冊を選んだ。そして、良かった。
爆笑問題の太田光とは一体何者なのだろうか。かつては、コロンビアトップ、立川談志、ビートたけしと世相を批評する芸人はいたが、少し次元が異なるようだ。
今どき、誰も振り向きもしない九条をネタに孤軍奮闘、決死の覚悟で語っている。大衆に媚びを売っていない。笑いを取ろうとしていない。その存在が笑いなのだ。
現代のドンキホーテとして、時代と格闘する姿で芸を表現している。
太田光と、同じ主張をしているように見える護憲派(戦後民主主義擁護派)とを比較するとその運動の限界が見えてくる。(ここは、自戒も含む。)
その受身の被害者スタイル。
平和を願う、戦争は否だ、血を流したくない、死にたくない。悪いのは、自民党、政治家、アメリカ。私たちが正しいのに誰もわかってくれない。
そこに、欠落するのは、覚悟と犠牲。異なる考えの勢力との覚悟の勝負。上品ぶっていたら負ける。
「恐ろしい国づくり」とは、的確な表現だと思う。
『憲法九条を世界遺産に』(太田光、中沢新一 集英社新書 2006年刊)
3日の憲法記念日で憲法は施行60年を迎える。憲法関連の書籍がたくさん出版されている中から、売れているこの1冊を選んだ。そして、良かった。
爆笑問題の太田光とは一体何者なのだろうか。かつては、コロンビアトップ、立川談志、ビートたけしと世相を批評する芸人はいたが、少し次元が異なるようだ。
今どき、誰も振り向きもしない九条をネタに孤軍奮闘、決死の覚悟で語っている。大衆に媚びを売っていない。笑いを取ろうとしていない。その存在が笑いなのだ。
現代のドンキホーテとして、時代と格闘する姿で芸を表現している。
太田光と、同じ主張をしているように見える護憲派(戦後民主主義擁護派)とを比較するとその運動の限界が見えてくる。(ここは、自戒も含む。)
その受身の被害者スタイル。
平和を願う、戦争は否だ、血を流したくない、死にたくない。悪いのは、自民党、政治家、アメリカ。私たちが正しいのに誰もわかってくれない。
そこに、欠落するのは、覚悟と犠牲。異なる考えの勢力との覚悟の勝負。上品ぶっていたら負ける。