晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

森達也 フォーラムin時計台 その3

2008-10-18 20:01:42 | Weblog
 ハーフマラソン前日、午後から軽めのジョグ、明日の天気は、goodで20℃の予報、寒さ対策は不要、逆に暑いかもしれない。シューズはどれにしようか、朝食は餅にしよう。スタート前に、バナナを食べて、ヘルシア緑茶を飲んで、ゼリーはどうしようなどといつもどおりの準備。



 『森達也 フォーラムin時計台』 その3

 後半は、中島岳志が加わり、森達也、山口二郎の3名による近年まれな盛り上がった座談となった。その中の話題から。

 マスコミ報道が偏り、一方的な情報しか伝わらない例として、蓮池透(家族会元事務局長)のインタビューが紹介された。内容は、このブログ、2008.6.18「再び拉致異論」で紹介したが、「世界」「週間金曜日」「ナックルス」などの少数読者の雑誌でしか伝わらない現実がある。

 先日の光市母子殺人事件で死刑判決が出た時、法廷を取り巻く群衆から拍手が湧いたそうだ。被告人とはいえ、人が一人死ぬことに対して拍手とは、そのことを異常とみるか、どうか。

 裁判は、被害者の復讐のためにあるのではなく、社会秩序を乱したことに対する国家による罰則であるということが、近年は、変質している。

 作られた世論によって判決が左右される傾向がある。光市の例では、被害者の夫、彼の特異なキャラクターをマスコミが取り上げ、世論を形成したと言える。

 このような情況の時、「裁判員制度」がスタートする。裁判員に選ばれた国民が冷静な判断をできるのか。例えば、光市の場合、無期懲役などの判断をしたとしたら、どこからか名前が流出、インターネット上などでバッシングに見舞われる怖れがある。

 最後に、森氏が言っていたのは、「相転移」、氷―水―水蒸気は同一物質だが、零度℃以下でも水の状態を過冷却状態といい、何か物理的な刺激を加えると一瞬で氷になる。これを相転移といい、現在の社会は過冷却状態なのではないか。








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