ウイーンの世紀末アートを代表する、クリムトとエゴンシーレですが、
美術館の外でも見かけました。
ウイーン空港での
レオポルドミュージアムの案内
空港のインフォメーションのエゴンシーレ
表情が動きます。目が合いました。
宿泊したホテルはクリムト作品を意識した
内装になっていて、エレベーター前には「接吻」が。
絨毯の模様も渦巻きでクリムト風。
そして、室内の壁面には「黄金のアデーレ」が飾られていて
少し驚きました。
ウイーンが裁判に負けて手放し、
今はアメリカにあるクリムトの名画だからです。
ヘレンミレン主演の「黄金のアデーレ 名画の帰還」で
その経緯が描かれています。
ナチスに略奪されたアデーレの肖像画の返還を求め
アデーレの姪御さんが裁判を起こし、
最後は奇跡的に返還されるという実話です。
数年前この映画を見た当時は、
正当な持ち主に返還されたことに感動したのですが、
実際にヴェルベデーレ宮殿で多くのクリムトの作品を鑑賞すると、
やはりここで一同に会したほうが
より素晴らしいだろうにと思ってしまいました。
当時、「さよならアデーレ」というポスターが
ウイーン中に貼られたとか。
今はアメリカの美術館に収蔵されている「アデーレ」
ウイーン市民には複雑な思いがあったことでしょう。
芸術の都、ウイーンでの国際平和美術展、
盛況のうちに終了したとの報告がありました。
訪れた美術館、景勝地はどこも素晴らしかったです。
旅日記はこれで終わります。
作品展の図録が届きましたらまたご紹介します。