楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

最終からおけ

2007-12-11 08:44:09 | 教育
明日からこの先、私は不在となるので、先週末、はやめの忘年会をセミナーで開いた。
1次会、静かな環境で穏やかに終わる。

しかし、学生共々、いざ2次会へという時に問題が起こった。
東京界隈では、カラオケは午後10時以降、18歳未満はたとえ親が一緒でも駄目と厳しい。
最近、カラオケ屋の呼び込み騒動があったこともあり、店員の対応はきびしい。

「18歳以下、だめなものは駄目!」
「またか!なんなんだ!この不合理は!」と店員の胸ぐらをつかみそうになる大柄な学生。
「静まれ!感情に激した者が負けだ!」
やむなく、引く。
「くやしい~~!」
泣きそうになっている。

そして、この憤懣を、やはり歌で解消せねばと、月曜日の早い時間から「リベンジからおけ」を提案。

いざ!
大ブレークする18歳未満たち!
いくぞ!アニメシリーズ!




子連れセミナーの一こまでした。
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授業おわり

2007-07-20 13:58:52 | 教育
今週やっと授業が終わった。6月と7月は週4回。それぞれ90分なので、へろへろである。学生の側は眠たければねて、休みたければ休む。遅刻するのも権利。しかし、教える側はそうはいかない。若い時はへっちゃらであったが、年をとると実にしんどい。まして、事前にパワーポイントの準備やらプリントの準備やら、そもそも講義内容の準備やらでたいへんだ。昨日夜、アメリカ人と話をしていて、「ひゃー、週2回もやったら他に何も出来ない!ティーチングアシスタントはいないの?」と聞かれた。
アメリカでは基礎的な講義はもっぱら教育専門教員と院生をティーチングアシスタントとして雇って教育をする。そして研究のための時間を作り出す。日本は管理業務を含めて何から何まで平等。そして、研究の成果だけを求めるし、評価の対象はそれだけ。これっていいようで悪平等。できるわけないじゃん!と思う。全てをやろうとすると睡眠時間を削るしかなくなる。そして、本来は楽しいはずの研究も義務感でするようになる。こんな状態で創造的研究なんかでるわけないじゃん、と思う。大量の紙くず論文を書くことがだけ評価の対象だなんて、絶対におかしいぞ!書かねばどうしようもないけれどね。それは、やった!と心から沸き上がる満足のいくもんであることが理想。文筆家や音楽家だって一緒だね。粗製濫造は滅びる。
 来週はまたサンフランシスコで会議だ。

 
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inside-the-park home run

2007-07-12 04:35:52 | 教育
イチローがランニングホームランを打った、というのが昨日の大きなニュースであった。
しかし、このランニングホームランとは和製英語。どうも inside-the-park home runというのが本当らしい。
というのは、かつて私のところにいた日系ブラジル人女性が、アメリカ人と結婚をしていまサンフランシスコ近くに住んでいるのだが、昨日ひょんなことからメイルをくれて、そこでイチローのことがうれしそうに記してあった。

さて、その元学生のことでも記そうかと思う。彼女がひょんなことから私のところに来るようになったのは、もう15年も前である。当時はバブルの絶頂。多くの日系ブラジル人が日本へとやってきた。
ある日、書類が舞い込んだ。当時私のいた県からのお尋ねである。1年間、日系ブラジル人の研修生を受け入れられるかと。
田舎大学でそんなことは一度もなかったので一も二もなくOK.
そして、彼女がやって来た。ミニスカートに、どはでな紫の上下スーツ!
しかも、底抜けに明るい!
<なな、なんなんだこれ!?>
その時、卒業論文のために私のところにいた学生は男子が2名、女性が2名。
彼女の明るさに引っ張られ、新任の教員も含めて、連日、学生達と飲んで騒いで、なんか連日カーニバル!
周囲にいた学生とも瞬く間に仲良くなった。
しかし、ーーーー
ほどなく私は体調が最悪で動けなくなった。朝も起きられない。どんどんやせる。
病院へ行くと、即刻入院命令!
「エ!どうしよう?この子達の面倒?」
というか、楽しい日々が突然中断されることによるパニックである。
それだけではなく、カナダから帰ったばかりの私はいろいろと張り切り、次々とやりたいことを始めていた矢先でもあった。
(つづく)
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今後の地球科学とポスドク対策

2007-04-01 02:23:11 | 教育
昨日は土曜だというのに朝から、さる会議だった。テーマは今後の「地球惑星科学の方向と体制」。
日本全般に関わることだ。
基礎科学としての地球科学の、「地球環境問題」への切り込みが極めて弱い!
日本は国際標準からいくと極めて異質で、今だ多くはこの問題を公害問題的発想で捉えている。
ただ、それが全地球的になったと。「温暖化の源、二酸化炭素を押さえろ!」と。
たった百年程度のスパンでしか考えない。

おそらく今後、大きく流れは変わる、変わって欲しい。今日は相当深刻に議論をした。
私の論点はこのブログでも何度も表明しているが、
「地球の理解なくして環境なしである」。やっとこのコミュニティーも他人事ではない、と思い始めている。
いままではやはり、応用ごとは嫌い、基礎科学のロマンがいい、というのが潜在的には圧倒的であったと思う。
やるぞ!生命科学、生態学も手をつながな、いかん!
もう一つのテーマは、人材養成。特にポスドクをどうするか、である。
これも極めて深刻。この国を滅ぼすも生かすも、この有用なる人材の悲惨な現状をどうするかである。
そこで、まず実態調査を徹底することとなった。
この分野における、そのようなデータの蓄積さえないのである。
今日の会議は全国の主要な大学、研究機関のほとんど全てが参加していたので、急速な実態把握が進むだろう。
私はその責任者の一端を担うこととなったが、このブログを読んでいただいている方へも協力を御願いすることとなるだろう。
実態把握をしたあと、どうするか、それが課題であるが、知恵をもちよらなければはじまらない。
忙しいね。
今朝まで仕事をして、また朝1番で四国へ飛びます。新年度はいきなり、フィールドからです。
でも、それが我が命の源です!でも外は雨だな。

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教育力

2007-02-20 23:07:05 | 教育
週末に飲み過ぎか、どうもこの気候で体調が崩れ、おまけに花粉症か、不調!
というので今日はさぼって、家でぐずぐず。
我が家の犬と一緒に寝てしまった。
でも睡眠剤の読書。
教育力

岩波書店

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 この本を手にした理由は、先日授業が終わり、その最後にアンケートを取った結果である。すなおに私の講義にたいして肯否の両方の意見があった。なるほど、と思った。学界活動や研究などほかのことで超多忙で、おざなりの準備しか出来なかったときのことが見事に反映されている。一方、ちょっと余裕があって力を入れた時はそれなりの反応になっている。授業評価とはうまく出来ていると反省した次第である。その後、学生の意見を聞くと、学生の側はきちんと、それらから値踏みしていることが分かる。

そこで、反省せねばと、この本を手にしたわけである。
彼の本は何冊か読み、なかなか面白いし、一生懸命であることがわかる。なんせ、明るいのがいい。
最初は説教臭いことがらが羅列していると思った。あまりにも多岐に渡っている。途中で飽きて中断もした(ぐーぐー)。
しかし、途中から、これは読者へ向かって説教しているのではなく、著者が自分自身へむけたメーッセジでもあるのだな、と思い立った時から一挙に読めた。教育力とは自分の人間を磨き続けること、そして専門におけるたゆまぬ向上を続けること、この2本柱。だとすると私の確信と一緒である。ただ、どちらも私はまだまだ中途半端の未熟者だがね。

来年度はいい、授業をしてみようと思う。
でも時間がないので少しずつ溜め込んでしっかり準備しないとね。でもやっぱり余談はしたいな。
そこが生き甲斐でもあるのだから。ちょっと少なめにしますが。この本にもそれは大事なことと書いてあるし。

本当に大学教員というもの「教育とはなんぞや」という教育は受けていないからね。
自分が受けた教育や、自分の経験にもとづいた完全なる経験主義者。
だからFaculty developmentが問題になるのだね。

あとがきがいい。斉藤孝氏は若いけれど苦労人なのだ。なんせ、明るい!

私も教え子の多くが教師になっている。 
人格は私より確実に彼らが上。彼らから多くを学びたい。
せっかくの時、カラオケなどではなかったな。ちょっともったいなかったかな。
でも、またの機会があることを期待したい。
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