ぼくたちが聖書について知りたかったこと池澤 夏樹小学館このアイテムの詳細を見る |
イスラエル、ユダヤ、キリスト教、人間理解、平和、死
永遠不滅の殺し合い
そのような思いにつられて本書を手にした。
私は池澤夏樹小説のファンでもあり、実はカデナを探していて本屋へ行ったのであるが、これが目に飛び込んだので買っておりた。
断続的ではあるが、ようやく少し読む時間ができて読んだ。
池澤夏樹の小説がなぜ、こころに響くのかちょっとわかった気がした。
誤訳から生じたマリア処女伝説、
ユダの福音書を巡る議論、
悪者がいていっそう引き立つというパラドックス、
矛盾に満ちた聖書と弁証法のはじまり、
イスラエルとユダヤ
少し分かった気がしたが、3000年以上も続く人類の苦悩
それは、人類が滅亡するその時までなくならない、という昔からの確信だけは一層強くした。
滅亡までの時間、短くて1万年、長くて200万年
それが最新染色体分子時計の予想だ。