楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

この世界の片隅で

2018-07-25 06:06:20 | 人間
終戦記念スペシャルドラマ この世界の片隅に [DVD]
クリエーター情報なし
バップ

日曜劇場ではじまり、はじめて大ブレークした漫画と知る。産経HPで謝辞にクレームありとのことでなんのことかとネットサーフ。なにやら世の中に受け始めるとはじまる「俺が俺は”最初”騒動」のジブリ系versionの内紛の匂い?

それはさておき、まずはビデオを見た。日曜劇場展開とはだいぶん違うようであり、おそらく原作とも違う。

人が死ぬことがあまりにも日常になると、人間、生き抜く本能のために死生観を変える、あるいは「磨く」。

それは生きにくい時代となっても緩やかに起こる。いや今起こっている。だからこのドラマは受けた?

戦争賛美でもなければ戦争反対などという「単純」ことでもない。人はこれを反戦ドラマというだろうか。そうとも言える。だが私はメッセージはより奥深く、人間の生きるための「どうしようもない性」がテーマなのだろうと思う。それを見つめると最期には爽やかな時が訪れると。

 

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学位論文は最低full paper 3本。でもドクターストップ。

2018-07-19 12:33:37 | 科学

学位論文は最低full paper 3本。でもドクターストップ。

現役を退いても論文を書くことにしがみつく悲しい性。昨今はgoogle schalarというとんでも検索システムのおかげで大量の論文にアクセスできる。key workでそろえても年間数千本。絶対に読みきれない。

関心事に関して深めていく。もう現役ではないのでがつがつとする必要もない。

面白いことに気がつく。アメリカでも学位はfull paper3本分はなければいかん、ということは随分前から言われている。すなわち4ページもののshort paper3本では学位に値しないと。検索はそのことを見事に見せてくれる。3本セットもの。そしてピタッとでなくなる。

full paperとはだいたい20ページが最短クラス。昔は100ページなんて当たり前。一冊の本だった。

「面白い!」と思って探ると大体関連するものが3本はある。

そしてピタッと止まる。

読んで面白い!と思い、その先はどうなる?と思っていると、ちょっと間をおいて別の筆頭著者のものが出てくる。おやっと思って共著を見ると、同じ名がれn。共著者の中にある。

そうなのだ。今や学位論文も指導教授が手取り足取り。そしてドクターストップ。

これは教授の意地悪の話ではない。

学位をとって、社会へ出た時の肩書きを増やす。するとそれはそれはキャリアの実績となり、給与にも反映sる。

だから学位をとると研究をやめるドクターストップ。

動機が不純?ともいえるが、そのエネルギーがかの国の地位を維持させている。

 

 

 

 

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わらびの行

2018-07-17 18:47:12 | 自然

 

わらびのこう [DVD]
クリエーター情報なし
紀伊國屋書店

昨夜寝ようとYutubeで遭遇した映画。姥捨、爺捨。

捨てる側捨てられる側、相互納得で未来へ託す。間違いなくあったと思われる雪深く貧しい山村の伝承。

消えゆくことを望まれ、また働けるうちはその老力を頼るという悲しい社会動物の人間のサガ。明日は我が身とわかっていても流れに逆らうことは我が身の滅びを早めるだけ。

現代日本でも何も変わらない。そこここに転がっている世間話。

隠居とは何か。どう振舞うか。身につまされる映画であった。

転じて午後は、この分野の人材育成をどうするか、という2時間の集まり。不平は易し、出口は難し。1つだけでいい、前へすすめそうな一歩。まずはそれ。そして次。それが私の今日のまとめ。

雪深き野から持ち帰った「どぶろく」で自らを癒す。

 

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第150回芥川賞 「穴」

2018-07-16 21:54:44 | 社会

 

穴 (新潮文庫)
小山田 浩子
新潮社

本棚で黄ばんでいた文藝春秋を引っ張り出し、連休最終日の午後のひとときに読んだ。雑誌は本と違って余白がなさすぎるので、読み続けるのが疲れ気味。最初の現実世界の描写が細かすぎるのもそれを誘う。でも、読んでいるうちに昔流の速読瞬間把握、流し読みモードへ。場面つかみを優先させる。でも穴にハマったあたりから徐々に現実から離れて此岸と彼岸をいったりきたり?これは何を描写しているのか、夢の世界へ入っていくような。ちょっとゆっくりと字を追う。なにやらちょっとドロドロおぞましのファンタジー?。最後に義祖父の遺体が戻った場面では現実と非現実が入り混じる、未知との遭遇か。老域に入った私としても、登場人物が見えるようで見えない。この著者は若い。その後、何をどう書いているのであろうか。本棚を整理せねばならないので黄ばんだ月刊誌は、これを読んだので古紙回収へ。

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