毎日、時間は健常者職員よりも短いものの過酷な日々が続いた。
尚樹はある障害者職員の事を思い出した。
今、尚樹の所属している部署と同じところで働いていた女性職員が
どんどん毎日の様に累積している仕事量を裁くために
別の部屋に行き、健常者職員の手を借りてまで仕事をこなし、
しかし、減らないところか毎日増えていく仕事に
もともと、統合失調症を持っていた女性職員の
病状が悪化し、入院。
その女性職員は3年経った今も入院し、
さらに病状が日に日に悪化している様に見えた。
尚樹は思わざるを得なかった。
「俺もその轍を踏むのか・・・」と。
その三十七につづく
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