不審者がいやがる防犯カメラ

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防犯カメラのモニター表示をデジカメで撮って、すぐ送信

2011年06月25日 | 事件から学ぶ


神奈川県警で導入した「地域警察デジタル無線システム」の話です。

  

msn 産経ニュース 2011.6.24 から
以下、記事全文です。



「初動捜査スピード化の新システム活用で事件解決 神奈川県内初 ひったくり事件で
少年逮捕」

神奈川県警は24日、初動捜査のスピード化を目的に全国の警察で導入された
「地域警察デジタル無線システム」の活用で、ひったくり事件の早期解決につながったと
発表した。同システムでの検挙は、同県内初。

同県警通信指令課によると、活用されたのは、携帯電話型のPSD(ポリスステーション・
データ・ターミナル)形データ端末。衛星利用測位システム(GPS)機能やデータ通信機能
などを備えている。

横浜市金沢区で15日、少年によるひったくり事件が発生した際、県警は目撃情報と似た
少年が事件直前まで近くのコンビニエンスストアにいたことをつかみ、防犯カメラの画像を
同システムで警戒中の警察官に配信。早期発見に結びつき、少年は15日に金沢署に
逮捕された。

端末は県内に約2400台配備され、5月から運用されていた。


携帯電話のカメラで犯人らしき人物を撮影して、本部や現場の警察官に送る。

と、言うと、

今じゃ普通のことと思いますが、このニュースは各県の県警の自前の無線通信
システムで、トランシーバーにカメラ機能とGPS機能が搭載されています。
この無線システムに映像を流す、ということです。

無線システムは、電話のような 1 : 1 の通信が普通ではなく署員に一斉に音声連絡
したり、部署ごとに通信の回線を分けたり、統合したり、いろいろできるシステムです。

普通は、防犯カメラ映像をビデオレコーダーからダウンロードして、パソコンで
解析してから捜査に使うと思います。
このシステムは、トランシーバーのカメラ機能で撮影した映像を関係する警察官に
一斉に送って活用しています。操作のスピードが上がるということですね。

筆者のマンションの防犯カメラの導入先で、警察が近くのスーパーの万引き犯の
逃走場面を再生して、その映像をデジカメらしき装置で撮影していきました。
そのときも特製のトランシーバーを使っていました。



警察庁の情報通信についての解説 警察庁ホームページより

 

携帯電話型のPSD(ポリスステーション・データ・ターミナル)

写真の出典先 : 徳島新聞Web「県警が新無線システム 現場の動画を
送受信 2011/6/3」




 

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