福島県の住民が避難して無人になっている地域では、3年たっても窃盗が多いとの報道。
震災直後は、略奪や暴動が起こっていないことを世界から称賛されたけど、一部の悪い
奴はいるね。悲しくなっちゃう。
JCASTニュース 2014/7/21
復興中の被災地に監視カメラの設置進む 無人エリア狙った悪質「空き巣」対策
以下、全文。
東日本大震災から3年たった被災地で、まだ窃盗事件が発生している。住民が避難して
無人になった地域を狙った犯行だ。最近は現金が残っていないのでアクセサリーなどの
貴金属が盗む犯行が相次いでいるという。対策のため自治体による監視カメラの設置が
進んでいる。震災前と比べて「侵入盗」4倍以上。
住民のほとんどが避難した福島県富岡町にあるアパートで空き巣をしたとして2014年
6月、建設作業員の男が逮捕された。男の実家からは貴金属などが押収された。
100件以上の余罪を供述しているという。無人であることを利用した悪質な犯行だ。
今後、幹線道路の復旧などにより車の出入りが活発になるので、空き巣が増加する
可能性が指摘され、各自治体は監視カメラの設置に動き出している。浪江町は2月に
すでに導入済みで、大熊町、双葉町、富岡町、葛尾村も導入予定だ。
福島県警双葉署によると、これらの5町村では2013年は計212件の窃盗被害があり、
そのうち空き巣狙いなどの侵入盗が192件を占める。震災前の2010年の45件と比べると、
4倍以上だ。2014年は6月末までに侵入盗が92件発生した。
「人が住んでいないので防犯上のリスクがある」と言い、警察は犯罪抑止のため警戒を
強化していくことに加え、自治体による防犯カメラ設置に協力していく。どこに置くのが
犯罪防止に一番効果的なのかなど、抑止力の高い場所をアドバイスしているという。
浪江町が導入した監視カメラは、自動車ナンバーの読み取りが可能で、住宅地に入る
車両を自動的に記録する仕様だ。大熊町も主要道路など40か所に監視カメラを、
18か所にナンバー読み取り機能のあるカメラを設置する。
双葉署の担当者は、個人レベルできる空き巣対策として以下のように話した。
「まずは戸締りをすること、貴重品がまだ残っているなら手元に保管したほうがいいです。
一時帰宅で大事な物は持ちだされたと認識していますが、中には腕時計やアクセサリー、
ネックレスを置かれたままの方もいるようです。現金の被害は、最近はほとんどないですね」
被災地に限らず、無人の地域であることが窃盗が多い理由の1つ。夜間や休日に無人
になる倉庫街や工場団地も狙われやすい。
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