チカチカするのは交流電気の周波数の影響
時々、質問を受けるのですが、夜の防犯カメラの映像がチカチカ(速い周期で暗く
なったり、明るくなったり、ちらつく現象)するのは、どうしてですかと。
これは、東日本地区(関東、東北、北海道、新潟県、長野県の一部)で電力会社が
供給している電気が50Hzで送られてくる影響です。フリッカー現象といいます。
参考 中部電力ホームページ「地域と周波数」
ほとんどのメーカーの防犯カメラの シャッタースピード (wikipedia)の初期設定
値が1/60秒になっているため、東日本地区に取り付けると蛍光灯や水銀灯が
1秒間に1回以上、点いたり消えたりするのでチカチカ(ちらつく)した映像になって
しまいます。カメラの故障ではありません。
ちなみに肉眼でこれらの照明を見る場合、チカチカはよくわかりません。
LED照明も防犯カメラの映像を通して見ると、チラツキというか、速い間隔で点滅
して見える場合があります。
参考 LED電球・LED照明のちらつき・フリッカーの原因 | 大塚商会
チカチカ(ちらつき)の回避方法
チラツキがいやならカメラのシャッタースピードを1/100秒に設定します。機種に
よっては「フリッカレスモード」と呼ばれています。これをONにします。
マンションの屋外や駐車場に設置してある外灯はLEDも増えてきましたが、
まだ蛍光灯や水銀灯方式もあります。その場合はシャッタースピードを1/100秒に
変更します。
参考 wikipedia フリッカー、 シャッタースピード
家庭用のビデオカメラやデジカメの動画でも室内の蛍光灯の下や夜の屋外でも
同じ現象が出る場合があります。
昨日、たまたま大手ハンバーガーチェーン店に入って、1階で注文のために
並んでいました。この店舗は2階の客席の様子を防犯カメラで映し、そして1階の
モニターに2階の様子を表示していました。
カメラのシャッタースピードが合わず、画面がチカチカしていました。
フリッカレスモードを設定すると、少し感度が落ちます、暗い環境での映りが悪く
なるのです。チカチカが我慢できるなら、フリッカレスモードにしなくても良いで
しょう。
夜間の映りを優先するか、チカチカを防ぎたいかを工事前に決めておきましょう。
それと、交差点のLED信号もカメラを通して見ると東日本では素早い点滅、西日本
では消えて見える場合もあります。
テレビのニュース映像で信号が映っていると点滅している場合があります。これも
同じ現象です。
以前に安価なカメラで、自動でシャッタースピードを調整する機種を取付け
ました。しかし、完全にチカチカはなくなりませんでした。
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2019年4月
カメラや付近の照明によってチラツキの現象も千差万別です。
ゆっくり白っぽい波のような映像ノイズが出る場合もあります。
また、天井の蛍光灯の照明器具の蛍光管が古くなって薄暗くなったり明るく
なったりもします。カメラを通して見るとフリッカー現象なのか、電球の故障
なのか判別はむずかしいです。
5~6年位前のカメラから、シャッタースピードの設定はビデオレコーダーや
ネットワークに接続されたパソコンからもできるようになりました。
その為、カメラの工事が終了した後日でも業者がシャッタースピードの変更が
できることが多いです。
弊社では工事が終了した後日にフリッカーが気になるカメラは設定変更しています。
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