オイディプス王

Nikon D600 ＋ AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR

《東山動物園、カバの池にて》

～平穏期～

幼　児「ここのお池にはお魚いないの？」
父　親「うん、いないみたいだね。ここはカバさんがいるお池だよ。」
幼　児「カバさんがお魚食べちゃったの？」
父　親「見てごらん？あそこに草がお山になってるだろ。カバさんはね、草しか食べないんだよ。
　　　　お魚もお肉も、食べないんだよ。」

～転換期～

幼　児「カバさん、草だけでお腹すかないの？」
父　親「たくさん食べるからね。草だけでもお腹すかないよ。」
幼　児「カバさん、お魚嫌いなの？」
父　親「嫌いじゃなくてねぇ、、、とにかく草しか食べられないんだよ。」

～殺伐期～

幼　児「どうして草しか食べないの？」
父　親「どうしてだろうね。さ、次の動物見に行こうか。」
幼　児「ねぇ。どうしてカバさんは草しか食べないの？」
父　親「そんなことお父さんも知らんっ！ほらっ、向こうにサイがいるから。サイ見に行くぞサイっ！」
　 

～父親殺し～

幼　児「やだ！もっとカバさん見る！！」
父　親「言うことを聞きなさい！言うことを聞かないとカバさんのお池に入れちゃうぞ！
　　　　カバさんに食べられちゃっても知らないぞっ！！
 　
幼　児「・・・あんたさっき『カバは草しか食わへん』ゆーたやろ。」
父　親「・・・あ"。」
幼　児「なにボケさらしとんねん。しょーもなっ。」

動かない幼児を餌で釣る為、父親はすぐ隣りにあった売店までソフトクリームを買いに行った。
　 

部屋とYシャツとお菓子

Nikon D600 ＋ Voigtländer ULTRON 40mm F2 SLII Aspherical

自分的には『うす味』推しなのだが、世間的な人気は『チーズ味』らしいmeijiのカール。
食べ終わった後に残る《歯に挟まった圧縮カール》の処理が大変なのだが、
食感と美味しさにつられてそこそこの頻度でお買い上げる。

ちなみにこの手のコーンスナックでは、
トップバリュ（イオングループのPB）の『たこやき風スナック』がジャンク度が高くお気に入り。
本家だと思われるフリトレーの『元祖たこやき亭』よりも食べ応えがある。

※　　　　　※　　　　　※

はじめて訪れたスーパーでお手洗いを探していた。
店内には、あせる自分をアザワラウかのように、
能天気なインストアレンジ曲：『浪漫飛行／米米クラブ』などが流れている。

一般的にトイレは出入り口付近にあるものだ。
その辺りを必死になってさがすのだがどうにも見当たらない。
「もぉいい。レジのお姉さんを人質にしてトイレの場所を店長から聞き出す。」と決意し、
一番優しそうなお姉さんがいる2番レジに歩を進めかけたその時だった。
お菓子売り場の前方15メール先、
山積みになった『カール／チーズ味』の向こう13メール先に、
申し訳程度に取り付けられたトイレのピクトサインをみつけた。

安堵しつつも足早に狭い売り場内を通り抜けようとしていると、
会話しながら向かって来る、30代後半とおぼしき女性と、20代前半とおぼしき男性のカップルとすれ違った。

女（杏里顔）「コレってカールの曲だよね？」
男（細い眉）「ぇー、そうなの？CMとかで使ってたのかな。ボクは知らないけど。。。」
女（鼻デカ）「凄いんだよ、カールは。映画まで撮ってるからね♪」
男（とオレ）「へー、そーなんだー。。。」

トイレで用をたし、手を洗い、「ブォーーーー♪」ってやつで手を乾かしている時にハタと気がついた：
「・・・カールって、　　　カールスモーキー石井のことか？」
　 

色んな意味で、
このカップルは長くは続かないな、と思った。

『愛しさとせつなさと糸井重里』
　

○○パン

【ピータン風味のホワイトバランス】
Nikon D600 ＋ AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
　

「『焼きそばパン』ってあるじゃん？」

「・・・あるな。」

「『焼きそばパン』って言うのはさ、パンに焼きそばを挟んだものじゃん？」

「・・・そうだな。」

「『クリームパン』ってのもあるじゃん？」

「・・・王道だな。」

「それって、パンにクリームを入れたヤツだよな？」

「・・・ああ。」

「でさ。　　　　『ピータン』って知ってる？」

「・・・アヒルとかガチョウのタマゴをヤバい方向に熟成させたヤツだろ？」

「そう、友達に『コーヒーゼリー』と偽って食べさせるとその年から年賀状が来なくなるヤツ。」

「・・・お前そんなことやってんの？」 

「それをさ、パンで挟んだら『ピータンパン』になるとするじゃん？」

「・・・・・・意味わかんねーけどな。」

「ではここで問題ですっ！『ピーターパン』の中身はズバり、なんでしょーーーーっ！！！」

「・・・・・・・・・いけはたしんのすk」

「ヴヴーっ。正解は、高校時代は人形浄瑠璃部に所属していた事でお馴染みの『榊原郁恵』さん。」

「ナンの話しだよ！てかイツの話ししてんだよ！」

「錦織選手が優勝したら、感極まった修造の心臓が止まってしまうんじゃないかと心配（・ω・）」

「・・・・・・ソコのボケは『ナンでは無くパンの話しです。』じゃねーのか。。。」
　 

ライティング

【バゲット】
Nikon D600 ＋ AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G

テルオ（照夫）さんは建築業を営む74歳のナイスガイだ。

彼は三人の息子：
長男のアキヒト（昭人／47歳／実質的な社長）
次男のカズテル（和照／45歳／営業）
三男のテルアキ（照明／39歳／大工）
とともに、小さな工務店を切り盛りしている。
　 

自称『代々剛毛な家系』のテルオ一家なのだが、
数年前からテルアキの髪（だけ）が（かなり）薄くなってきた。

家族で原因を話し合った結果、
名前の呪い～『照明：ショウメイ：ピカっ☆』～の所為ではないか、と言う事になり、
命名した照久爺さん（テルヒサ／故人）は、『三日間、仏壇のお供え無し』という厳罰を与えられた。
  

趣味で草野球をやっているテルアキは、
守備位置を聞かれると頭に巻いていたタオルを取り、
「ライトです。」
と言う、聞かされた相手が反応に困る自虐ネタを得意にしている酒好きのナイスガイだ。

※ロッちんさま：『カテゴリー：手作りパン・お菓子』、パクらせていただきましたm(_ _)m