Nikon D90 + AF-S DX Nikkor 35mm F1.8G
【最後、物陰に潜んでいる時に撮った】
《つづき》
9時30分。
美味しいお茶がふるまわれる中、出展者によるミーティングが始まった。
主催者からのスケジュール発表や注意事項、
遅刻した者への制裁方法等が語られた後、各自が担当するイベントの準備が開始された。
10時30分。
会場となる喫茶店駐車場に停めてあった出展者ズの自家用車ズを、近くにある市営駐車場へと移動させる。
と、ここで問題発生。
大挙して押し寄せた自家用車ズに対し、駐車スペースが足りない。
「大きくてカタい自動車とて潰したり燃やしたりすれば小さくなる。さぁ、皆でレッツ・デストロイ!」
とカモエンジョイナス(come on and join us)な提案をしてみたのだが、
・ハンマーの持ち合わせがない
・火気取扱免許を失効してしまった
・病弱である
・病弱を克服するために呑んだ養命酒で二日酔いである
等々、辞退する者が続出。想定外に時間をとられてしまった。
10時50分。
ようやく会場に戻った出展者ズ。そこで目にした光景はなんと:
すでに大勢の来場者様ズがつめかけてくださっていた。
などと書くと、このブログの性質上、
『「大勢』という苗字のご老人がポツリと突っ立っていただけなんだろう」と勘ぐられそうなのだがさにあらず。
本当に、30以上3万人未満のどうみても人間にしか見えない生き物ズで賑わっていたのだ。
あわてて各自の持ち場に移動する出展者ズ。
我々も『ぴんから兄弟歌謡ショー』の舞台となるウッドデッキへと急いだ。
ドラマ『ビーチボーイズ』に出て来そうなナイスなテラスでは、大勢のちびっ子ズが待っていた。
「ぅわー!おじさんたち、ソリマチとタケノウチみたい!」
そんな事を言われるのでは無いかとドキドキしていたのだが、
幸いにも、ただの猿とマレーバクだと思われただけのようであった。
そこから先は、終始絶えることがなかった来場者ズに応対しつつ、
『記録係』として会場内を撮ってまわり、
その合間を縫って『食いしん坊』としての役割を果たした:色々とごちそうさまでした。
『POP LIFE』やmyブログでお馴染みの方ズに
「わざわざありがとう^^」「はじめまして」などと声をかけたり、
はじめてお会いした方に「…なんか笑ってしまう」と遠回しに「変な顔」と言われたりしながら一日は過ぎた。
16時30分
陽が傾きかけたこの頃になると、さすがに来場者の足も途絶えがちになって来た。
それでも会場には30以上3万人未満のどうみ(略)が残って下さり、
キャンドルツリーに灯がともる瞬間を待って下さっていた。
そのツリーに一つ、また一つとキャンドルが吊り下げられ、
陽が沈む頃には、美しいキャンドルツリー~このイベントの象徴~が姿を現した。
18時00分
ごくごく自然に、ツリーを囲うように人の輪が出来た。
一日を通し、静かにイベントによりそっていた音楽が消えると、主宰者であるharumiさんが語り出した。
このイベントへのおもい。皆への感謝。今のこと、未来のこと。
そして、一人一人、出展者さんの紹介をはじめた。
…やばい。
彼女は半泣きだ。
このままでは、密に連絡を取り、一緒に広報ツールを作ってきた自分の紹介をする時には、
「…このイベントがここまでの成功をおさめたのは(泣く)、半分以上が金魚(泣く)ぬしさん(泣く)のおかげです(大泣き)」
などと紹介されてしまいそうである。
すぐさま、
「ぇー、今、彼女から『半分以上が自分のおかげ』などと名誉なお言葉をいただきましたが、」
「自分としては、3分の2以上が自分の力だと思っていたのでショックを受けています^^」
これで会場は大爆笑だなヨシヨシ、
などと脳内シミュレートしている間に自分の紹介は終わっていた。
18時30分
イベントの終了を告げ、来場者がいなくなった会場は『お疲れさまでした会場』に変わった。
おにぎり、煮物各種、暖かいスープなどを用意して下さっていた主催者さん&出展者さんズ。
キャンドルツリーを前に、空腹を満たしながらの歓談タイムとなった。美味しかった!!!
19時30分
このイベントの発起人とも言える鈴木さんによりる『終わりの挨拶』。
最後の最後、「一人ずつ想いを語りながらキャンドルの灯を吹き消して終わりにしましょう」ということになった。
この手の演出が苦手な自分はこっそりと物陰に隠れた。
ふと隣を見るとナカムラミオさん。
どこまでも似た者体質な二人である。
最後まで残ったぴんから兄弟、「ではどうせなら二人で。」という事になり、キャンドルの前へ。
すると「じゃあ私も一緒に^^」と加わって来たのはharumiさん。
…やばい。
またしても彼女は半泣きだ。
このままでは、密に連絡を取り、何かと話し合って来たぴんから兄弟の事は、
「…私がここまで来れたのは、お二人が(泣く)ソリマチと(泣く)タケノウチみたいだったからです!(大泣き)」
などと言われてしまいそうである。
「そんな。僕たちは単なるぴんから兄弟ですよ。なぁブラザー?」
これで会場は和やかな雰囲気に包まれるだろう、
などと脳内シミュレートしている間にキャンドルの灯は消えていた。 【終わり】