Nikon D90 +AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
国道を曲がって郵便局へ行くまでの途中、
交差点でも無いのに、
一旦停止のラインがあるわけでも無いのに、
ヌーの大群が通るわけでも無いのに、反射的にブレーキを踏んでしまう箇所がある。
自分と同じような人も多いらしく、
その地点付近にさしかかった先行車が、ブレーキランプを点灯させる様子も少なからず見る。
じつは、その地点で『ブレーキを踏む人』には共通点があるのだ。
それは、
『妖怪・ブレーキ踏み』にとり憑かれた経験がある人、では無く、
ヌーの大群に襲われて全身をサイボーグ化してしまった人、でも無く、
視力が26.4あり、道路を横断するアリを発見:踏むのを躊躇った心優しい人、でも無い。
我々の共通点は、《過去、ソコに踏切があり、線路が通っていたことを憶えている人》、である。
現にほら、さっきも他県ナンバーの車がブレーキランプを灯して行った。
・・・たった一行で持論が崩れ去る瞬間というのは、なかなかに壮快なモノである。
かつてそこを通っていた私鉄が廃線となってから、すでに10年近くが経過している筈なのだが、
いやはや、習慣というものは恐ろしいですね、というお話でした。【終】
結論:『ヌ』という文字は『右斜め上』を指している矢印にも見える