【不採用案2号】
先週土曜日の夕刻は、
自宅から30km程離れた場所にある『JR勝川駅』で待ち合わせをしていた。
待ち合わせのお相手は『ちょい悪ブルテリア』こと焼酎力さん。
7月中旬から展示させていただいている『美容室U』さんでの写真展の一部に手を加えることを筆頭に、
11月に行われるイベントでのコラボ企画に関する打ち合わせ、
12月に開催される作家さんのDM(ダイレクト・メール)デザインの打ち合わせ、
毎夜繰り広げられる酒宴~歌と踊りの昭和歌謡ショー~への参加等を目的に時間をつくっていただいた。
その日は祝日だった為、待ち合わせ時刻の19時迄はフリータイムがフリーダムな筈だったのだが、
魔がさして事務所へ顔を出してしまったのが運の尽き、
出発時刻ギリギリまで仕事&打ち合わせをすることになってしまった。悲劇の始まりである。
事務所を出たのが16時30分。
一旦自宅に戻って荷物を積みながら、
これから打ち合わせをするDMを慌て気味にmy妻に講評ってもらっていた。
12月に初個展を行う『恒森将晃さん』は焼酎力さんのお弟子さんであり、韓流スター顔の亀愛好家でもある。 らしい。
「なんとか初個展を成功に導いてあげたい」という師匠の熱い想いについクチが滑り、
「東エツさん(=焼酎力専属デザイナー)が忙しそうだったら手伝いますよ♪」などと心にも無い事を口走ってしまったところ、
本当にその役目が回って来てしまった。
快諾した“フリをした”数日後には、
高級海老煎餅で有名な『板角総本舗』の紙袋で梱包された恒森さんの作品“だけ”が届いた。
「まずは作品の写真を撮るところから始めろ」とのお達しである。
どこかに煎餅や金品が隠れているのではないかと顕微鏡レベルで確認したのだが、何度視ても作品“だけ”しか入っていなかった。。。
そのような経過をたどって出来上がったデザインは計3案。
そのうちの1案には、恨みを込めて『板角総本舗』のロゴをデカデカと配しておいた。
それぞれツールとしての目的と期待される効果が異なるデザインの為、
そこから先の選択は焼酎力さんと恒森さんに委ねることに。
原寸大にプリント/カットしたモノを作成し、慎重にブリーフケースに収めた。
自宅を出たのが17時30分。
優秀なmyカーナビさんの計算によれば18時30分には勝川駅に到着する予定である。
いつも切羽詰まっている自分にしては上出来だ。
余裕のよっちゃん(=酢漬けイカ)で高速道路の入口である『岐阜各務原I.C.」を通過しようとしたその時、
myスタイリッシュ携帯が光った:my妻からのメール受信。
《デーブルの上にブリーフケースが置いてあるけど、これって持って行かなきゃいけないヤツじゃないの?》
・・・その時既に18時。
引き返していては確実に間に合わない。ぁあ困った困ったこまどり姉妹。 【つづく】