Nikon D90 + AF-S DX Nikkor 35mm F1.8G
【続き】
『クロージング・パーティー』。
このラックス・シャンプー的ゴージャス感漂う宴が終わった時に残っていた顔ぶれは、
・その日の主役
・テキヤの主人が如くパーティーを仕切っていた濃い顔の友人
・温厚そうな長身のご友人、キレイな奥様、お父さんと同じ髪型の息子さん
・まっこり兄貴(♀)
・品乳自慢の画家
といった面々。
そこに珍しくシャンパンなどを口にし、立派な酔っ払い集団の仲間入りを果たした自分と、
ギャラリー担当の若いチャーミングさん♀、カフェ担当の若いキュートさん♂が加わり、
総勢10名で「飯食いに行くべ」、ってな話しになった。
この時点で“先ほどまで接客していたキュートさん♂”と“未成年者である息子さん”以外は“単なる呑んだくれ”である。
《国境線を越えてきたメキシコ人としか思えない濃い顔の人》がエロネタを話す正面には
《戸川純のカラオケがある店に連れて行け~!》と叫ぶまっこりを抱えたマダム。
《となりのインド人かよっ!》と突っ込む長身。
《それよりレイダーマンが良いっす!》と話しに割って入る自分。呆れ顔の品乳。後悔の色を隠せない主役。
チャーミングさん♀の仕切りで近くの居酒屋的なものを探してまわるも『10人』がネックとなり、なかなか店が決まらない。
そうこうしてる間にキレイな奥さん&息子さんは帰宅され、『78人』になったところでようやく店が決まった。
入店したところで“呑んだくれ”は呑んだくれである。
注文しては笑い、呑んでは笑い、食べては笑う。
“20年前の『モツ鍋ブーム』以来”となるモツ鍋を注文して笑う長身。
『汁番長』に任命され、取り分けながら笑う自分。
「20年ぶりに食べた『モツ鍋』にモツが入ってない!」と笑う長身。
やっぱ1人前を4人で取り分けるのには無理があるよね、と笑う汁番長。牛肉と巨乳が嫌いな主役。
ひたすら枝豆を食べ、店のまっこりを呑んでいた兄貴(♀)はついにシビレを切らしたらしく
「お開き!カラオケ屋へ移動!」と高らかに宣言。
下僕中年男子ズを筆頭に誰一人異論を唱えることも無く会計準備に突入。
素晴らしい暗算能力でワリカン代金を計算するキュートさん♂。集金能力を発揮する品乳。後悔の色ベタ塗りの主役。
自他共に認めるカラオケが苦手なニ人~品乳&自分~は、
同じく苦手な筈の主役を見殺しにし、静かに夜の街へと消えた。 【完】
※その後、“羽交い絞め/馬乗り/首絞め”等の目にあった主役は、
最終電車とタクシーを乗り継いで無事帰宅されたそうです。 …破壊された眼鏡とともに、、、(遠い目