ニコン、ミラーレス機を発表

Nikon D90 ＋ Tamron SP AF90mm F2.8 Di MACRO

最近、カメラ／撮影関係の話しから遠ざかっていたし、
そろそろ情報も出揃ってきた『AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G』をネタに、
　　“タムロン90mmマクロとDX35mmF1.8Gを持っていて、
　　　ゆくゆくは60mmf/2.8Gマイクロを買うつもりの小市民にとって40mmマイクロはアリかナシか”
という話しでも書こうと思っていた矢先にニコンさまからのメールが。

“新世代プレミアムカメラ Nikon 1〈One〉登場！”
http://www.nikon-image.com/products/camera/acil/
Nikon 1 V1／J1

新しいコンデジでもお出しになられたのかしら、ご酔狂♪、とか思って画像を見て唖然。
以前から出る出ると言われていた【ミラーレス機】が本当に発売になるらしい。

・・・これ、誰に向けての商品なんでしょうか。。

カメラに興味が無い人に少しだけ説明（ものすごく大雑把）をすると、
いわゆる『カメラ爺ぃ』と呼ばれている人達が持っている
“デカくて重くて臭そうなレンズ交換式デジタルカメラ”のことを【デジタル一眼レフカメラ】と呼び、
そこからミラーやペンタプリズムといった機構～見た目で言えば、撮る時に覗くファインダーとか～を外して
“軽量小型にした爽やかチックなカメラ”を【ミラーレス機】と呼び区別している。
もっとワカリヤスクかつ乱暴に言えば、
“コンパクトカメラのレンズを交換できるようにしたモノ”が【ミラーレス機】だと思っていただいてよろし。　ホントか。

前者の代表が『Canon Eos』のシリーズであり、
後者の代表が『Olympus PEN（勿論デジタル）』や 『Sony NEX』などのシリーズだ。

ヒット商品となった『ペンシリーズ』を思い出していただければわかるように、【ミラーレス機】の筐体はとても小さい。
それには上記した“ミラー／プリズム”を廃止するのと同時に、
カメラの心臓部とも言える“撮像素子”に小型のモノを採用したことが大きく関与している。
撮像素子が小さくなればレンズの直径も短く出来、全体的なサイズダウンが可能になる、という仕組みだ。

ただし、これまた乱暴に言えば、“撮像素子”は小さくなればなるほどキレイな画像を残すのには不利になる。
【コンパクトカメラ】より【高級コンパクト／例：Ricoh GRD】の方が、
それらよりも『フォーサーズ』、『APS-Cサイズ』、『フルサイズ』等【デジイチ】画像の方がキレイなのはその為だ。

通常の【コンパクトカメラ】より大きめ、でも【デジイチ】より小さめの撮像素子を搭載し、
全体的なサイズダウンははかりつつ、レンズ交換も可能にした“良いとこ取りカメラ”として世に出たのが【ミラーレス機】なのだ。

その【ミラーレス機】の登場により、
【デジイチ入門機】のマーケットを『オリンパス／パナソニック連合、ソニー』に奪われたニコンが、
起死回生を狙って世に送り出すカメラが、この『Nikon 1』というシリーズなのだが。

・・・つくづく、マーケティングがお下手な気がします、ニコンさま。

機能云々じゃなくてさ、ミラーレスを買う層が「ぁら素敵♪」「ナイス」「たぶ23歳」とか言うとは思えないんですが。
かと言って狂信的なニコン信者さん達が「待ってましたニコンのミラーレス！」と大喜びするとも思えないんですが。。

因みに、Fマウント用のアダプターは23310円（税込）だそうです。