Nikon40mmマイクロを試写・下

Nikon D90 ＋ AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G

【つづき】

成人男性としては手が小さい。
ベーシストとしては致命的に手が小さい。
アイアンクローを必殺技として使うプロレスラーとしては絶望的に手が小さい。

そんなスモールmyハンドではグリップがおろそかになる為、
便利だとは思いつつ使用していない“親指フォーカス”設定。
だが背面に専用のAFボタンを備える『D300s』を前にしては親指フォーカスらないではいられない。
『AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED』を装着したD300sを
こまごまとしたフィギュアなどが並ぶディスプレイテーブルに向けシャッターを切る。

…油田を持っていたら31セットは買っても良いと思わせる組合せです、コノ２つ。

爆速AFとシャープな写り、高級感のある本体の作りなどに感動しつつ、
もう少し現実的な庶民向けセット～『D90＋AF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR』を手にする。

ぁらま、意外に良いですよ？85mmGマイクロ。

開放F値が暗いことやAFが遅いこと（これはホントに遅い）、
役に立たないVR（手ブレ補正機能）といったイメージからあまり良い印象は持っていなかったこのレンズ、
写りは良いです。てか自分的には全然アリです。　　タムキューさんがあるからいらないけど。

てなことを思いながら“マイクロレンズ体験コーナー♪”を満喫していてふと思った。
「売り物の40mmマイクロは無かったけど、体験用ならあるんじゃね？」

今回来店したもう一つの目的：“店員のお姉さんと仲良くなる”為にもここは思い切って聞いてみるべきだ。
通りかかった畠山鈴香似（今って裁判どうなってましたっけ？）の店員さんに声をかける。
「あのー、、40mmマイクロってありませんか？」

そうしてゲットしたのが、今の嫁です：違う

奥のカウンターから出して来ていただいたレンズを受け取り、お断りした上でmyD90に装着させていただいた。
イカ乾燥→するめ→戻して→以下感想
　・近接時は相当にシャープ：解像感高し／反して遠景になるほど甘くなる（ま、マイクロレンズですから）
　・２線ボケの傾向あり
　・水平線／垂直線は真っ直ぐ：さすがに湾曲は見られない
　・思っていたよりレンズの繰り出し量は少なめ：あまり気にならない
　・フォーカスリミッター有り
　・脱着の指標となる白点が、凹ではなく凸になっていた（50mmｆ1.8Gと同じ仕様）
　・店員のお姉さんは背が高い

といった感じ。
「製品発表→大歓喜」、「サンプルがちらほら→・・ぇ？」、「購入した人の記事読む→。。。」
と、ものの見事に盛り下がっていったmyテンションも「なんだ、ソコソコ良いじゃん」で落ち着いた。
初めて買う単焦点レンズとしては十分にオススメできるモノだと思う。“寄れる”のはそれだけで楽しい。

ただし、似たようなレンズだと思っていた『AF-S DX Nikkor 35mm F1.8G』とは別モノだと感じた。
「40mmマイクロの出来が良ければ35mmｆ1.8Gとドナドナで」などとも思っていたのだが、
買い増しすることはあってもドナドナは無い。
40mmマイクロを触ることで、35mmｆ1.8Gの美点・利点にあらためて気づかされた感じだ。

レンズをお返しし、店を出た：当然敬礼。
GAPから不審そうにmy敬礼を見つめていた男児を再度発見、
アイアンクローをかましたい衝動をおさえながら、フードコートに31のアイス食いに行った。　【完】