王寺町立図書館で7日、町のマスコットキャラクター「雪丸」のロボットの読み聞かせが始まった。

 雪丸は聖徳太子の愛犬とされ、ロボットは1日から町立図書館に「勤務」し、カウンターで利用者を迎えている。「名前は?」「何してるの?」などと利用者から話しかけられると、愛らしい声で「雪丸だよ」などと答えている。

 この日は昔話の「花咲かじいさん」と「おむすびころりん」を少したどたどしいながらも、やさしい声で読み上げた。夢中になる子どももいた。町内から来た鈴木柊聖(しゅうせい)君(6)は「めっちゃよかった。声がかわいかった」と満足げに話した。

 今後毎月第1土曜に読み聞かせの会を開く予定。館長の片岡篤さん(50)は「雪丸のロボットが子どもたちと図書館をつなぐきっかけになり、子どもたちが読書に親しんでくれるとうれしい」と期待している。