皇居吹上御苑の貴重な自然を 観察会に約100人参加(18/04/22)
大型連休ではしか感染拡大の恐れ「ワクチン2回接種を」
2018年4月22日
大型連休を前に、厚生労働省が感染症予防を呼びかけている。今年はとくに海外から訪れた人が感染源となって、はしか(麻疹)にかかる人が沖縄を中心に急増。人の行き来が増える連休に感染が広がる恐れがあり、専門家は適切なワクチン接種を勧めている。
はしかはウイルス性の感染症で高熱や発疹が出る。感染力が強く、患者のせきやくしゃみを浴びた場合だけでなく、空気中のウイルスを吸い込んでもうつる。予防接種の普及で、2015年に流行を抑え込む「排除」を達成した。だが、東南アジアなど海外からの帰国者や訪日客が持ち込む例が相次いでいる。国立感染症研究所によると、昨年ウイルスを検出した163例のうち海外渡航歴があったのは38例だった。
今回流行している沖縄県も、台湾からの旅行者が感染源だった。訪日前にタイを旅行しており、そこで感染したとみられる。4月20日時点で沖縄県内でこの旅行者と接触のあった人やその家族、同僚など患者数は計67人に上る。11日には沖縄に行った名古屋市の男性もはしかと診断された。
感染研感染症疫学センターの多屋馨子室長は「連休で人の行き来が多くなり、感染が拡大する可能性がある」として、ワクチンの2回接種を呼びかけている。1回だけでは約20人に1人は免疫がつかない例があるとされる。沖縄県内の感染者も接種歴が「無し」「1回」「不明」が約8割を占めた。
日本では06年に1回だった定期接種を2回に増やした。その後、定期接種が1回だった世代の一部にも追加接種をして、1990年4月2日以降に生まれた人の多くは免疫がある。それ以前は、はしかに感染していなければ免疫が十分でない恐れが強い。幼少期にかかったことがある人も、記憶に頼らず抗体検査で確かめることが大切だ。
風疹との混合ワクチンの任意接種と抗体検査は全額自己負担。それぞれ1万数千円と数千円かかるが、独自に助成する自治体もある。接種後2週間は発熱や発疹の可能性がある。多屋室長は「人が集まる場所に行く場合は、早めの接種が望ましい」と話す。
錦織「早くトップ10に戻りたい」世界4位ズベレフ撃破しマスターズ大会決勝進出
2018/04/22
◆男子テニス モンテカルロ・マスターズ準決勝 錦織圭2(3―6、6―3、6―4)1ズベレフ(21日・モナコ)
世界ランク36位の錦織圭(28)=日清食品=がマスターズ大会初制覇に王手をかけた。準決勝で同4位のアレクサンダー・ズベレフ(21)=ドイツ=にフルセットで勝利。全仏オープン(5月27日)に向かうクレーシーズンの初戦で、トップ10復帰への足がかりをつかんだ。22日の決勝では同1位のラファエル・ナダル(31)=スペイン=と対戦する。
最終セットに互いの意地がぶつかり合った。錦織がネット前に詰めてドロップショットを見舞えば、ズベレフは200キロ近いサーブで攻め込む。2時間を超す消耗戦は、4―5の第10ゲームで、錦織がブレイクに成功し、4大大会に次ぐ格のマスターズ大会初優勝まであと1勝とした。
20日に21歳になったズベレフとは昨年8月にシティ・オープンで初対戦し、サーブで翻弄され一度もブレイクチャンスを作れなかった。この日は相手の第1サーブ確率が悪かったのに加え、ショットや戦術の多彩さで次世代のNO1候補を上回った。
準々決勝で同3位のチリッチ(クロアチア)を破り「できるだけ早くトップ10に戻りたい。クレーコートだと、だいぶ(差は)近く感じる」と手応えを得た。右手首故障から2月に復帰し、6大会目。勝ちを重ねることで最も欲しかった「自信」がついてきた。
ツアーでの決勝進出は17年2月のアルゼンチン・オープン以来1年2か月ぶり。クレーで絶対的な強さを誇る王者ナダルを相手に、日に日に増した強さをぶつけてツアー12勝目を勝ち取る。
GW目前、もう夏みたい 各地で「真夏日」
2018年4月22日
日本列島は21日、高気圧に覆われて各地で晴天が広がり、気温が30度以上の「真夏日」となった地点も続出した。
気象庁によると、最も気温が高かったのは島根県川本町の32.1度。兵庫県豊岡市、宮城県丸森町ではそれぞれ31.8度を観測した。東京都千代田区は26.0度、名古屋市は26.9度、大阪市は25.9度で、いずれも25度以上の「夏日」となった。
千葉県船橋市の「ふなばし三番瀬海浜公園」では、潮干狩りを楽しむ家族連れたちでにぎわった。子どもたちは、熊手でアサリを掘り出しては、歓声を上げていた。
22日も気温は各地で平年より高くなる見込み。首都圏でも30度を超える可能性があり、気象庁は熱中症に注意するよう呼びかけている。