いつも他の花の脇役のように、生けているので、今日は主役に
この花の名前ってなんだ? ゆすらうめって呼んでしまっているのですが、違うよなぁ・・・ ゆすらうめってどんなんだっけ・・・
2002年のスケジュール手帳。 これに確か走り書きしたはず! 昨日思い出した徳永二男さんのコンサートでどんなに感激したかを。 あったあった~ えっ・・・もっと高尚な言葉で書きとめてた、と思っていたけど・・・。 なんじゃこりゃ
「チャイコフスキー 弦楽セレナーデ
徳永二男
魂を吹き込んでオーケストラ全体が活気づく。
クラッシック界の河島英五。
かっこいい!!! 最高!!! 素晴らしい!!!
演奏している姿に圧倒され、涙が止まらず。
弦楽セレナーデの1楽章はすごいな。
サイトウキネンの弦セレのビデオも掘り出さないと!
コーヒー屋に入ると偶然にも弦セレ2楽章かかってるよ!ほんとか~!すごいな~!」
以上、2002年2月10日の走り書きでした。 (↑コーヒー屋って・・・)
当時の、激しくきたない走り書きをそのまま書き出してしまう私。 とても人様に見せられるものじゃない、と思いつつも、笑ってしまって・・・力がぬけてしまって・・・ 書いてしまいました
秋田のアトリオン室内オーケストラ 第16回定期公演のチケット。 今もお財布の、使わないポケットの中にしまって、持ち歩いてる。 久々に取り出しました。
アトリオン冬の三部作 第3弾 ヴァレンタインコンサート(そうだったのか~。ふむふむ)
<徳永二男のヴァイオリンを迎えて贈る、若い感性にあふれた華麗なアンサンブル>と書かれている。
でも・・・ 当時のことを思い出すと、そのステージには、いまだかつて経験したことのない不思議な光景がまず広がったのでした。
徳永さんはソリストとして招待されており、1部の数曲はまだ登場されず、地元の方々の演奏だったのです。
拍手とともに舞台に登場してくるヴァイオリニストさんたちみんな、それはそれは色鮮やかなドレスで颯爽と登場してきます。 グリーン、赤、ピンク、黄色、オレンジ、紫 色といい、形といい、かわいらしく素敵なドレス
そして、パンフレットを見るとほとんどの方が地元の短大や大学を出て、地元のヤマハ音楽教室の先生だったり、個人教室の講師だったり。
今まで、聴いてきたオケの様子と随分違う・・・ 面白いな・・・。 地元密着って感じでほのぼのだな、 と思いつつ、観客席を見渡すと、客層もちょっと違うような。 そうそう、子どもの頃のピアノの発表会のときみたい。 娘を見に来たお父さんお母さんたち、そんな感じ。 後ろの席のおじさん寝てるし、あそこも寝てる・・・
2部は、N響のメンバーの方が3人ほど加わったのです。
始まりました・・・ 弦楽セレナーデの第一楽章。
徳永さんの音で、舞台上の空気が一変。 音がうねる・・・その道筋が見えるような、力強い音にみんなが引っ張られていく。 きれいなドレスのお姉さんたちも1部のときとは違う音だよね みんなが生まれ変わっているよね
何倍も演奏者が増えたような力強い音。
徳永さんの体全体からエネルギーがあふれ出して、みんなもそれを受け取って、音のパワーが増していく。 最後まで、そのエネルギーは途切れることはなく・・・
涙がじわ、ではなく、「ど、どうしよう」ってくらい、ぼたっぼたっと溢れて止まらない。 体中の水分が涙になってしまったみたい。 涙がするするするする出てくるよ。
演奏が終わるまで、涙が出つづけた。 まさに浄化
秋田の小さな音楽ホールで、あれほどの感動に出会うとは思ってもいなかった。 私の人生の中で、一番のクラッシックコンサートです
夕方、音楽ホールを出て、外で、ダンナが車で迎えに来てくれるのを待っていたときの一面の雪景色。 真っ白なふわふわの雪がまた降り出して、きれいだったなぁ
夢のような1日をありがとう。 徳永さん、秋田アトリオン室内オーケストラの人たち
この日、「これから秋田で、もっともっとたくさん楽しいことあるね
子どもの保育園も決まったし、車の免許も取ったし、本屋さんでの仕事も決まったもんね~」
と、希望に胸をふくらませていた私が、その1週間後。 「転勤。 来月、東京もどるよ」 なんて言葉を聞こうとは・・・ 人生ってこんなものですね