おはよう御座います。
当ブログは、日々のニュース・バルチック海運指数・SKEW指数・VIX指数をもとに、東証1部(1482:米債ヘッジ・1552:VIX短期・1679:NYダウ・2561:日本国債)…の始値を予想するブログです。
<今日の私的材料>
- NYホリコさん「インフレ上昇 ⇒ 実質金利上昇 ⇒ 故に、株の優位性が低下 ⇒ 故に、この先、いつ調整が入ってもおかしくない」
…いつも当てているNYのホリコさんは今朝のモーサテで「今後、NYで⇓10%の調整」と仰っていましたが。
⇒米実質金利が現在マイナスで、それが今のマーケットのサポート材料となっているのだが、これ(実質金利マイナス)は、すなわち”株の優位性の低下”という事であり、かつ、値が去年の9,10月辺りのマーケットと相応していることから、今後のNYは更に株価は割り込んでいくと見ていたホリコさん。(議会で1.9兆$財政出動が成立すれば、更に金利が上昇(”悪い金利上昇”)すると見られており、この「上昇の急ピッチさ、”速度違反”」がマーケットにマイナスを与えるという見解)
…J&Jが米食品医薬当局から「J&Jのワクチンは安全かつ有効」とのお墨付きを得、これが牽引となりダウは史上最高値を更新。
米10年債の1.4%乗せが嫌気され下落していたNYですが、パウエルFRB議長の下院証言で、「物価目標の水準に達するにはあと3年以上はかかる」と言及したことで、マーケットは「金融緩和は続ける」と見ての、買い安心感が広がったとの事で。& GoogleやGS、BRのCEOらが連名で米与野党宛てに、”バイデンの1.9兆$規模の巨額財政出動を支持する”との書簡を送った、との報道(反共和党姿勢)も、マーケット上昇因だったようです。
-
-
-
- ダウ:31961 (⇑424) (4日続伸。一時32000$をつけた)
- ナスダック:13597 (⇑132) (3日ぶり反発)
- SP500:3925 (⇑44)
- 上昇:エネルギー、金融、資本財
- 下落:生活必需品、公益
- 米10年債:1.375 (⇑0.012) (一時1.4%に乗せた)
- 米2年債:0.125 (⇑0.003)
- 原油:63.22 (⇑1.55)
- NY金:1797.9 (⇓8)
- SKEW:138.52 (⇑1.88, ⇑1.38%)
- VXN:28.67 (⇓1.95, ⇓6.37%)
- VIX:21.36 (⇓1.75)
- LME銅:9206.50 (⇑109.50, ⇑1.2%)
-
-
…バイデン大統領が、半導体・レアアース・工業用電池etc. 対中国依存度を下げるために供給網の見直しを今後100日以内にしろ、と指示。大統領令にも署名したことや、米半導体エヌビディアの11-1月期決算発表が大幅増収増益の過去最高決算となり(売上高・純利益が過去最高)、時間外で⇑3%な今。
& 売られていたボーイング・シェブロン・ゴールドマンサックスetc. が買い戻され(アップルは小幅安だったが)、& 円が全面安なこともあり、今日の東京も3万円台回復と見られています。しかし、色々なアナリストの方が”インフレの足音が聞こえる今”と。
…デジタル人民元の研究(実証実験)をタイ・UAEでも行う、と中国当局が発表したというニュース。来年の冬季北京オリンピックを目指して。米$ vs デジタル人民元 vs BTC の覇権争い。
…韓国で、人口の自然減少が始まった、というニュース。
出生率の急速な減少(過去最低の0.84%)を確認した、という内容。「産んでも(社会事情・賃金etc. )、育てられる環境ではないので」と冷静な若者なのだそう。アストラゼネカの生産を韓国が受注した事や、タイガーウッズの事故で(優れた耐久性が)クローズアップされた現代自動車など、(半導体はもちろん、)日本よりかは多角的に成功していくだろうと見ているので、日本など、更に「産んではいけない国」となっていくのか?
故に、少子化加速で、外国人が逃げていくのでは(”賃金が上がらない国”で有名な日本。マクロ経済の成長も無いと見られても仕方がない)。
…三井住友の宇野さん(2/24の昼MX)
-
-
-
- 今は”悪い金利上昇”に注目しての、ドル売り。マーケットの材料は、再び「米の財政の崖(財政赤字)」に戻ってきている。
-
-
1.9兆$の財政出動の着地はまだ見えない。しかし、バイデン公約の「インフラ投資策(ニューディール的なインフラ整備)をパッケージにして、3月中旬に発表する」としているバイデン。⇒故に、この”新たな大型政策”により、米財政赤字が更に膨張すると見られての、”悪い金利上昇” ”財政赤字が拡大する”。からの、今のドル売り。
-
-
-
- 直近での原油価格の上昇も、”悪い金利上昇”の意味合いが大きい。パウエルさんは「不動産も過熱していない。長期金利上昇もインフレではない。金利が上昇していても”持続的インフレにはつながらない”」と言っていたパウエルさん。しかし、この中身には ①現在の5兆$の財政赤字、②バイデンが3月に発表予定の、インフラ投資パッケージ 分が含まれていない。(のっけていない)
-
-
⇒故に、米の長期金利の上昇余地はまだあり、⇒故に、ドル安もまだ行くと見られる(「1.5%が分水嶺」とマーケット)。
-
-
-
- 米ファンダメンタルもコロナによる”働き止め(働きたいけど雇い止めで働けない)”で強くはなく。これから1400$給付も出てくるが、「失業率低下・雇用促進」とはならないので(& 米では仕事を失った人のうち、59万人が求職活動をせず & 働き止めが広がっている)
-
-
⇒故に、この分野でも財政赤字による「財政の崖」が出てくると見られる。
-
-
-
- 企業収益の上昇も、「固定費削減がベース & コストカット(人件費)」が理由なので、「これから良くなる」は違う、と。今の企業は、「雇用を戻す」選択は選ばない、とも。
- ユーロ高は続くと見る。”EU一枚岩”となり、& メルケル後も、伊の大統領となるドラギさん(元EU総裁)がEUを強い力で牽引していくと見られていて、その安心感から更にユーロは強い。「適度な財政規模を、これから7年間やっていく」とECBも表明していることからも、「1.25(2018)の上があってもよい」、故に、米<EUへと。
-
-
よろしくお願いいたします。