こんばんは。
- 最近の相場を見ていて、桜井章一さん著「精神力~強くなる迷い方」を思い出したので、冒頭を引用。
身の回りに情報があふれる今の世の中にあっては、有益な情報を他人より素早く知り、自分のものにすることが「勝者」の条件であるかのように見える。
しかし、この社会で必要とされる情報そのものに問題があるのなら、それをやみくもに追い求めたり、気が付かないまま振り回されるのが幸せなことだとは言えないだろう。
自分の周囲に関心を持つというのはもちろん大切なことだが、私は外部にある情報ではなく、自分の中にある心の持つ力、奥深さを大事にしたいと考えている。情報はあくまで「他力」、自分の心を感じることこそが「自力」なのだ。
実際、子どものころから「よく考えなさい」と教えられるからだろうか、手に入れた情報をずらりと並べて、どうすべきか悩みに悩むという人が少なくない。しかしこの「考える」というのが曲者で、時間をかければかけるほど誠実に結論を導き出せるというものではなく、考え込むことで迷いが生まれたり、損か得かという世の中の「ものさし」にとらわれてしまい、かえって悪い方向に向かうことも少なくないのだ。
私は勝敗は結果であり、「内容がなくて勝つ」ことよりも、たとえ負けてもそこに「意味」を発見するほうがよほど価値があると考え、指導もしてきた。
結果がすべてであり、勝てば善、負ければ悪と考えている人にとっては、そうした私のメッセージは奇妙なものに映ることだろう。しかし、人をごまかし、自分をごまかし、計算高く物事を判断するだけでは、決して本質に近づくことはできない。
本書は、様々な壁を前に迷い、悩み、考えあぐねている人に対して、私なりの問題の捉え方の道筋を示したものである。もちろん、それが絶対的に正しい「答え」というわけではない。
本書が読者の皆さんそれぞれの「心を持つ力」を呼び覚ます一助となることを願っている。
よろしくおねがいいたします。
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