こんばんは。
<気になる材料>
- ウクライナ問題に対する識者の見方をまとめてみた。
…東大先端研:小泉悠氏
米はロシアに対する経済制裁第一弾として、ロシアソブリンを標的とした(米国市場でのロシア新発国債の発行・取引の禁止措置)。
→∴ロシアが日本市場での資金調達を増やすと見られたことから、岸田首相は「ロシアが日本で資金調達するのを防ぐため、日本国内でもロシア国債の国内発行・流通を禁止する」とした。
→小泉氏「国際情勢において”安全の秩序”がどこまで守られるのか、という事に非常に注目している」と。
…イスラエル・テルアビブ大学:ウズィ・ラビ教授(以前イスラエル軍の諜報部隊に所属)
「通常の兵器での戦争ではない、という事は明白だ。これはハイブリッド戦争だ。ここ数日の緊張(※)には非常に注視している。この事態は継続するかもしれない」
※この”緊張”は何を指すのか?プーチンは「”平和維持部隊”の投入時期は明言していないはず」と(米英をオオカミ少年的な扱いをする作戦?)。
…野村総研:木之内さん
米の制裁は、①ロシア政府系銀行(5位と8位のみ。エネルギー取引に関わる②のみに制裁)・②ロシア政府の新発国債発行の禁止措置のみ(ロシア経済を行き詰らせる狙い有り)。
→∴天然ガスetc. エネルギーそのものへの制裁ではないという事。それよりも、コモ大国ロシアなので、パラジウムなど「ブーメラン効果」での⇑で、
→結局は”資源高”となって、米インフレはますます上へと(そこを狙ってるプーチン)。
→怖いのは「中国がロシアを助ける」こと。元とルーブルの交換(スワップ)で、ロシアの輸入を助けていくと見られているので(中国の通貨覇権⇑)。
今回のプーチンのウクライナへの仕掛けは、実は「元/ルーブルのスワップ」が目的なのではないかと見ています。”上海協力機構・集団安全保障条約機構”チームの結束も目的なのではないか、とも。
(元/ルーブルスワップで、基軸通貨米$を引きずり下ろしたい人民元。∴通貨覇権争い)
…第一生命経済研:熊野さん
ロシアは(コモ高で)資金繰りには困っておらず、今すぐのロシアへの影響は無い(すぐにはダメージとはならない)。
国債の取引停止etc. 海外での資金調達の手段を奪った米だが、それでもロシアが今の姿勢を崩さないとなれば、米は更に経済制裁第2弾を課さなければならず、→そうすると今度はロシアも更にコモ資源を引き締めてくると見られている。
→∴原油・天然ガスetc. ロシアからの供給が無くなる。→「1バレル100$超は軽い」→∴米EUがますますインフレへと(仏の電気代は去年の2倍に。&バイデンの中間選挙失敗へと)。
…Zeroheadgeさん
「EUが提案している”ロシアへの制裁”は、”EU市場へのロシアの参入”を狙ったものだ」(ロシアをEU圏(=ユーロ)に巻き込みたい)
∴今は「基軸通貨の覇権争い」なのか。米$ vs ユーロ vs 人民元&ロシアチーム。→「グローバルリセット」の首長争い?
よろしくお願いいたします。
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