
不思議なことに今年は小鳥が集まらなかった。秋の終わりにジョウビタキが3月頃まで来たのと、モズが番で来たくらいでメジロも鶯もシジュウガラも来なかった。あのギャングと呼んでいたヒヨも姿を見せなかった。弥生時代から居たであろう雀までもが姿を見せなくなった・・・何か自然界に異変があったのかと心配していたのだが・・・ 。
今年もいつものように庭の片隅のサクランボに実がなったが去年のように糸を張った、鳥よけのま呪いはしなかった。今年は大丈夫と安心していたからだ。ところが今朝、あの甲高いヒヨ独特の鳴き声がしたと思ったら、明日は孫達と収穫と思っていたサクランボは全滅していた。多分あの片足ジャックの仲間か子孫だろうと懐かしく思って諦めた。
◎然し食べ残したサクランボの実の先に春の花とは違う可愛い花が咲いていた。花びらや蕾も食べる貪欲なヒヨはこの花は残してくれた。

★ 片足ジャック 01・5・2 起稿 ★
小さな我が家の庭にも2本の実のなる木がある。1本はグミの木で、もう1本はミドリの木と聞き違えて植木屋から買った桜の木だ。変な花の咲く桜と思っていたら、10年位経って本物のサクランボが実り始めた。小粒だがピンク色で甘酸っぱい。グミは3m位伸びて、6月には数えきれないほど真っ赤に実る。 処がである、4,5年前からヒヨドリがやって来るようになった。台風17号で山が荒れた頃からだ。
朝早くから、隣に立っているこぶしの木の天辺に止まって、先ず、キキキ~と鳴き、仲間を呼ぶ。そして一斉にグミやサクランボを攻撃し始める。明日は収穫だ!と楽しみにしていると、片っ端から平らげてしまう。コラ!!と大声追っ払うのだが波状攻撃は一向に終らない。サクランボは10粒も残れば良い方だ。よく見ると親分らしき1匹がおかしい。枝にぶら下がってぎこちなく突ついているからだ。
Bウォッチング用の双眼鏡で覗くと片足がないのに気づいた。その日以来、片足ジャックと名づけて喧嘩ばかりしていた。昨年もやって来たがもう諦めた。かみさんの一言『木の実はもともと小鳥のものタイ、好きなだけ食べさせなっせ!』と言われたからだ。近頃の子供達は、グミなどたべんとじゃっけん!と言われてその気になったからだ。
何故、ヒヨドリの足が切れたのか判らないが今では友達だ。今年も両方の木に沢山の実が付いている。間もなく今年も片足ジャックが様子を見にやって来る事だろう。メジロ、シジュウガラ、ムクドリなどいろんな子鳥がやって来る街外れの我が家の小さい庭が爺はお気に入りだ。
今、スズメが沢山来ている。ご飯粒を庭にまいて鈴を鳴らし呼んだからだ。弥生の時代から人間に虐められていたスズメも仕草が面白くて好きだ。世の中は事件が多くて騒がしいが3人暮らしの我が家は今日も平和な一日だった。
明日はBウォッチングに出掛けようかな。若葉の中でウグイスと爺の口笛とで鳴き比べするのは楽しくて面白い。林道にはツワ蕗も沢山あるだろうし。。。。。。。
◎昨年、メジロと一緒に遊びに来ていたヒヨ 必ず夫婦で来て1羽が見張りをして・・・用心深い。

でも、今年のグミは見事だね。
★ 17号台風で二つに割れて半分生き残ったのもペルのお陰かな!サクランボは自受粉は難しいらしい。もう一本植えて置くべきだったかも。それでもヒヨが帰ってきただけでも嬉しい・・・グミは少々のヒヨでは多分食べ尽くし切れないだろうよ。 爺