子猫の事情

公民館の掲示板に貼っていた「子猫の里親を探しています」のチラシを見たといって連絡が有り房子を残してお見合いに行った。ネコ大好きのお嬢さんで2匹貰いたいと所望されたらしい。5月末に6匹いた猫が4匹になって、孫娘が大泣きしたから今日は1匹にしてください、と云ってトラちゃんを受け取って貰ったそうだ。
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猫好きのお姉さんに貰われて行ったトラちゃん。房子とそっくりだが毛の長さが少し短く元気一杯。孫娘はおとなしい房子よりやんちゃな所が好きだったらしい。「女の子は皆お嫁に行って名前が変るのよ」とばあちゃんに説得されて納得したようだ。どんな新しい名前を貰ったことやら・・・。



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左からテルちゃん。シロちゃん。房子。


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正式名はグレーテル。灰色の縞模様毛並みが名前の由来らしいが面倒だからテルちゃんにしてもらった。尻尾の先が巻いていて箒の先っぽみたいになっている。ネコ好きのお嬢さんが幸運をもたらすネコと言って所望されたネコだ。孫達が先の日曜日思い切り遊んだら、貰って頂こうと思っていたらしい。ところがこのテルちゃんは婆ちゃんを後追いするようになった。玄関に行くとさっと飛び出してきて甘えた声で泣き出すのだ。多分、今度は婆ちゃんのお気に入りになったようだ。


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名前はホワイテイ。色が白いからこの名前が付いたが、簡単にシロちゃんと呼ぶことにした。目が悪く最後まで目が開かなかった。目薬とホウ酸でよく洗ってやった。何となく小柄で弱弱しいが、憂いをおびた顔がいじらしい。いつも一人ぼっちで遊んでいるし眠る所も違っていた。姿が母親に似て体が小さく色白で美人だけど幸が薄い感じがする。


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色々名前が変ったが、爺の一存で房子になった。孫達は蘭子と呼んでいるが、その名前の思い出に気味の悪い人が居たから爺は呼びたくない。やっぱり房子だ。毛並みが良いから大きく見えるし仕草も鈍い。多分性格もおとなしいのだろう。最初に我家に残ることに決まった幸運の房子だ。



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遊び疲れると、お気に入りのソファーの縁のところで休んでいるし、最近は段ボールから抜け出してここで眠ることもあるようだ。カメラを向けたら気取ってポーズを見せた。