流転の海 の第五巻です。
四巻からちょっと時間が経ちすぎていたので
(はいっていけるかな~?)って思ったけど、
そこは 宮本輝。
全然問題なし
『相打ちを覚悟でくるやつには誰も勝てんのじゃ。寺谷にはわしがその気じゃっちゅうことがわかったんじゃ。身体に彫り物を入れるようなやつが、本当に度胸があった例しはない。弱いから、くりからもんもんで飾るのよ。』
『お前も手加減せえ。亭主に手加減してやれる女は、この世で女房だけじゃぞ。』
『わしは金貸しやあらせんのじゃ。じゃけん、金は貸したら、くれてやったと思うちょくことじゃ。返しにこんのはないからじゃ。ないやつに返せと迫ってもしょうがあるかや。かえしてもらわにゃこっちが生きていけんような金は貸さんことじゃ。』
…まだまだあった…
全部主人公の 松坂熊吾 が言う言葉なんだけどね。
めちゃくちゃかっこいい
今の日本に…こんなかっこいい男…
…いなくなっちゃった…の かな?