YASUKOの人生珍道中

2006年秋、新しく始まるYASUKOの人生はブリスベン!この先どうなることやら…珍道中

夏を喪くす

2018-07-29 21:49:04 | Weblog
原田マハ

「なつをなくす」と読みます。
この本も4編の短編が入ってる。
今時の日本は短編集が流行ってるのかな?

『ムズムズするんです。
いま、飛びたい。それだけです。』

『青柳の発想には、いつも翼が生えている』

『薄暗い地下鉄の構内から、細くて急な階段を上って、
四角く切り取られたまぶしい出口へと向かう』

『ジュゼッペの太くて短い喉の真ん中で、
チュッパチャップスが引っかかったような大きな喉仏が、
ゆっくりと上下する』

『世の中に完璧なものなんてないんだから。
見る人の心の中で完璧な像が描けるように99%で止めておくほうがいいんだ』

そして、解説の中から
『原田マハの場合は、すべてのキャリアの積み重ねの上に、
「小説家」と言う職業が乗っていることに注目すべきでしょう。

蓄積のある人は強いとはそういう意味。社会人、職業人としての豊富な経験が、
彼女の作品の土台にあるように思われます』

どんな方向にも、振り幅の広い作家さんだと思います。


怪笑小説

2018-07-29 21:32:21 | Weblog
東野圭吾


ご覧のように9編の短編が入っています。

それがね、一編一編が全部変なんだけど、それぞれがちゃんとしっかり面白い🤣
最初の鬱積電車の最後なんて 「え?」って思った瞬間に笑いが来る 👍

解説にも書かれているんだけど
「東野さんがあんな面白い人だとは知らなかった、、、」って。
私もそう思う。

『超たぬき理論』なんて、よくこんなに真面目に、こんなに面白い事が書けるものだと。
真剣に読み、真剣に笑ってしまいました 😅