あの日から、8年になりました。
青太郎は、惇より大きくなりましたが9カ月でした。
リベンジのお泊り会で1歳を祝っていただいたんですもの。
惇だって、家に来てもうすぐで1年というところ。
千年に一度の大地震はタクシーの中でしたので、
家具や物が倒れてきて怖い思いはさせませんでしたが、
いつもと大違いの毎日にさぞかし不安だったでしょう。
こうやっていつも二人でくっついてました。
被災したなんて言えないほどの被害。
身内で亡くなった者はおりません。
瓦礫の町に茫然と立つ方々とは比べようもありませんが、
インフラが整備されるまでの生活の厳しさは忘れようもありません。
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今日は雨です。
あの日、まもなく降り出した雪。
寒い日でした。
あんなに寒くなければ、命をつなげた方はたくさんおいででしたでしょう。
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8年の月日が新たな街を作り出し、
新しい生活も軌道に乗って、
あの記憶を残そうという思いで、
記念だったり祈念だったりの施設がたくさんできました。
「千年希望の丘」
美しい公園です。
でもね、
そこには町があったの。
人の暮らしがあったんです。
新鮮な海の幸でにぎわう市場があったんです。
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様々の施設が整いました。
震災遺構の施設を、機会があったらお尋ねくださいな。
「百聞は一見に如かず」です。
宮城県は海岸線の長い県です。
まっすぐに伸ばしたら、青森から大阪まであるそうです。
浜、ひとつづつに思いがあるんです。
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まもなく、14時46分です。