「小説8050」を読んだ。著者は 林真理子さん。
内容は、息子と重なって 胸が苦しくなって、一呼吸おいてから また読み始めたり・・・
内閣府の統計では、 全国の引きこもりは115万人だそうだ。うち40~64歳が60万人に上るとか。
親の年金を当てにして 死亡後も隠していたり つい最近もそのような事件があったと思う・・・
中学時代に淒絶な いじめを受け自宅に 7年間引きこもったままの長男。
感情を抑えられなくなり、家であばれるようになった。父親は意を決し息子に告げる。
「お前の人生を狂わせた連中を 探し出して裁判にかける」
引きこもりが長期化して 親が80代、子が50代で生活に困窮する 8050問題を
テーマにした 今年、単行本にされた小説。
初出『週刊新潮」2020年2月27日号~11月5日号まで執筆したものを 単行本化にあたり
大幅な加筆、改稿を施したそう。弁護士・精神科医などに話を伺いながらとも。
息子が5~6年生あたりから いじめを受けていた。中学校になってから、益々ひどくなり
野球のスパイクを隠されたり、さまざまないじめを受けていた。すべては話さなかったが
帰宅して、家の前で泣いていた事が、よくあった。 中3のとき、体育館で体操用のマットに
す巻にされ、みんなで踏んだり蹴ったり。 同じ町内の 下学年の男の子が
親に教えて 「僕 怖かった~」と。
胸が痛いというので、整形に連れて行き検査してもらい、骨に異常は無かったが
打ち身ということで、診断書をもらい さすがにその時は、担任に連絡したら、すぐ家に来てくれた。
それまでは、学校に言うと 益々いじめられるから いわないでと。
子の話はよく聞いて、励ましていたが、どんなにか苦しかったことだろう・・・
小規模校なので、他の学年は2クラスあったが、なぜか、息子の学年が、子どもの人数が少なくて
中3までクラス替えもなく ずっと一緒だった。常に誰かがいじめられていると、
他の子は安泰なので、率先していじめたそう。ボスの子は、自分がやらないで、他の子にやらせて・・・
小説の一文と まったく同じ場面もあり・・・ 読んでいたら、胸が苦しくて 涙が出そうだった。
いまだに、同級生とは一切関わり合いたくないと クラス会には、絶対参加しない。
幸いにも 引きこもりには、ならなかったが、本当に苦しんだ子だ。良く頑張ったと思う。
自分が 親としてはどうだったのかと 重なる部分があって、苦しく読んだ・・・
私が80代~90代になって、動けなくなった時 子はどうするのだろうか。
1日でも、1時間でも長く、なんとか動ける体でありたいと 願っている毎日だ・・・
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