忙中閑あり

日々のこと、ぽつぽつと綴っていきます‥

【俳句】つつじと鎌倉大仏

2016-04-14 | 日記

木曜日は 『 プレバト 』 の日! 

いつき組の云うところの  プレバト ナイト

Oh yeah ~  

少し前まで 番組編成の時季だったから 実に久し振り

 は

 「 つつじと鎌倉大仏 」   

‥さて 、早速 ‥

 

第6位 立ち止まり君を見つめて背比べだ (10点)

      立ち止まり大仏上ぐ花つつじ

     この中のどこにも大仏は入ってない

     俳句で「君」と言えば、詩歌の世界では恋愛の対象

     変なデートだよ! これ!

     読んだ瞬間キョトンとした

     大きなもの、大仏や富士山を目の前にしたら すぐ背比べしたがる ‥

     凡人以下の致命的な発想 

     上五だけ使う ‥

     「大仏つめて上ぐ」 見上げる=大仏と作者の大きさの違いを表現できる

     何が「背比べ」だ! 

     「背比べ」 季語を入れよう! つつじのことを「花つつじ」というと綺麗

     いやー! 笑わせてもらったよ! 

     

第5位 春うらら大仏さんもるるるるる (38点)

      るるる大仏さんもるるるるる

     「るるるるる」が 必ずしも悪い訳じゃない

     問題が別のところにある

     「春うらら」って皆さん簡単に言うけど

     「春」だけで季語、「うらら」も季語

         【うららか(麗らか)】 春の季語

           春の日の光が明るく照らす様子

     ウッカリ言って サラッと季重なり

     季重なりを解消しながら 「るるるるる」も活かす

     「春うらら」 → 「春るるる」  やるならここまでやる!

     「大仏さんも私もみんなも」で曖昧になる

     「春るるる」としたら、春が来て「るるる」と弾んでいる

     春の弾みを受けて 大仏さんも「るるるるる」してきた

     「春」という季語がリスペクトされる

     「春(はる)」があるから、アンタの好きな「る」を重ねてみた

       「~も」は要注意 

          『大仏さん」の助詞が減点ポイント

          安易に何かと並列すると情景がぼやける

          「春るるる」と繰り返せば季語が引き立ち、並列が生き生きとしてくる

 

第4位 つつじ蜜香りて悟る春の色 (45点)

      空の色変わるつつじ

     「つつじ」と書いた後に「春」と書いたら

     危険信号が点滅しないから こういうことになる

     どちらの季語を優先するか、映像として「つつじ」を残すしかない

     「春」いらない

     1文字変えることで 何かが変化して 季節の移り変わりがわかる

     2音の言葉を入れる

     例えば、 「春の色」 → 「空の色」

     空の色が変わってきて 季節の移り変わりを感じる

     さらに問題がいろいろある

     「つつじ蜜」 言葉が非常に寸詰まり

     音数が足りないから つつじ蜜って言っとけー、みたいな

     「悟る」 私たちは写真を見ているので「大仏」かな、と思う

     写真を見ていない人は「なんて安易な出家でしょう」、そんな感じ

     「悟る」は大げさすぎる

     別の動詞に変えて 大きく手直しする

     「空の色」から始まる 「変わる」と入れる

     やっとここで「つつじ」が出てくる

     「つつじ

     「香に」というだけで 香っていることがわかる

     「悟る」という大袈裟な言葉を消す

     これくらい刈り取ってくれたら 言葉を仕事になさってもいいのでは

       情景が伝わる言葉選びを    

          季節の移り変わりを描くのに「春の色」では抽象的でぼんやりした表現

          「空の色」と具体的に詠むことで情景が鮮明に使わる句になる

 

第3位 つつじ咲き石段登り手を合わす (50点)

      つつじ咲石段登り来て合掌

     花の季語が入ると、基本的には咲いている

     「咲き」という表現だけなら必要か考えなければいけない

     「咲き」「登り」「合わす」 動詞が3つ出てくる

     「咲く」「登る」「合わせる」 これだけの時間が一句の中にダラダラとある

     読んでいて まどろっこしい

     俳句はたった17音しかないので 瞬間を切り取るのが基本

     「咲き」が要らない、「咲」を使って映像にする、1文字だけ変える

     「咲」 「つつじ咲く石段」 つつじが咲く石段の映像になっていく

     「登り来て」 いま登って来て階段の上に上がりました

     「手を合わす」 → 「合掌

     こうすることによって時間がキューッと短くなって映像がキリッとする

     ここが凡人と才能アリの大きな違い

       たった1文字で情景は変わる   

          「つつじ咲き」では ただつつじが咲いている光景

          「つつじ咲く石段」とすれば具体的に浮かぶ光景に変化する

          たった1文字で描きたい光景は変わる

         1文字を吟味する心配りを!

 

第2位 大仏が見ているつつじを僕見てる (70点)

      大仏が見ているつつじを僕見て

     一見 チビッ子俳句「優秀賞みたいかも 

     発想が非常にユニーク、映像がちゃんと描けている

     大仏の目は半分つぶったような、どこを見ているかわからない目

     どうもあのつつじの茂み辺りだ

     そういうところに気付くのが俳句ではとても大事な発想

     つつじを真ん中に置いて、大仏の視線と作者の視線が集まる

     大事な季語がクローズアップされている

     視線だけで映像を描いている、面白い人

     悩ましいのが1点だけある 「見てる」

     中七が8音で長いから「僕見てる」 せめて下五を5音にした意図はわかる

     下五も同じようにした方が良い

     「僕見ている」 わざと字余りにする

     全体のバランスが整ってくる、 調べがドッシリとしてくる

     中七を「見てるつつじを」として五七五にする考え方もあるが、

     「大仏」に「見てる」では 口語的で軽すぎ、そぐわない表現

     たとえ字余りになっても「見ている」と重ねた方が、

     大仏らしいどっしりとした調べになる

     

 

第1位 み仏の指やわらかく春の風 (72点)

      み仏の指やわらかし春の風

     上手くまとまっている

     「指」をクローズアップして映像化ができる

     「やわらかく」で大仏の優美な表情であろうと想像できる

     「春の風」が明るく優しく この光景を包んでいく

     それぞれの言葉がお互いに邪魔していない

     本当に手馴れている

     1か所だけ変えると変えると完璧

     「指やわらか」 「春の風」という季語が独立して吹いてくるようになる

     

     

そして 、 今回も 特待生の昇格試験がっ!

ワンランク上の 厳しい査定に挑むのはっ!

特待生4級の FUJIWARA藤本さんっ!

大仏を包む若葉と星明かり

 大仏を包める夜の若葉かな

発想がいつも弱いなーと思っていて ‥ 今日は本当に嬉しい

あの写真を見たら みんな大仏とつつじに目がいく

それを、若葉の方に持っていく、

若葉といえば昼のイメージ、それを夜の光景を想像しようとしている

この発想が俳人!

「包む」の動詞の選び方も上手い

「大仏を包む」 = 空間が表現できる

大仏を包む、より大きな若葉

ちゃんと考えている! 今日は感心している!

果たして 査定はっ ‥‥‥ 現状維持ーっ!

着地が惜しい!

時間の選び方が本当に惜しい! 忙しない!

「大仏を包む若葉」 = 明るい日差しの中の美しい若葉を思う

「星明かり」 = この瞬間にいきなり日が暮れる

ギロチンシャッター 夜が来る 

時間の経過をゆっくりやらなければいけない

この句の発想を活かすためには、逆方向からいった方が良い

時間軸を逆方向からいく

「大仏を包める夜の」「若葉かな

先に夜の光景にしておいて 暗がりに目を凝らすと若葉がうっすらと見える

大仏の周りは全部若葉だと気付いた時に、読み手はハッとする

読み手は心の中で、若葉が一番キレイな時間帯をもう一度感じ直す

夜の若葉も昼の若葉も 一緒に感じてくれる

読み手を信じてこれくらいやってくらたら 2階級くらいスッ飛ばしたかった

今日のところは コレよ 

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悲しや、9代目うたのお兄さん‥

2016-04-14 | 日記

おかあさんといっしょの 9代目うたのお兄さん ‥ 

俳優・歌手の 杉田あきひろさん、覚せい剤所持容疑で現行犯逮捕 

我が家のリアルタイム は

長女が、10代目 今井ゆうぞうさん & 19代目 はいだしょうこさん 

長男が、11代目 横山だいすけさん & 20代目 三谷たくみさん 

ですが、夏休みの特番の時に拝見したような記憶があります  

子どもたちの夢、壊さないでください ‥ 

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