私の兄は、お茶の商売をしている。
老舗の、お茶を取り扱ってるのだけれど、いつも用事があって立ち寄る際に、帰る時に山の様な、お茶をお土産に持たせてくれる。
昨日は「抹茶」を段ボール箱で持たせてくれた。
普段、お茶を全く飲まない私は、いつも、お客様にプレゼントしてるのだけれど、皆様が、お世辞かどうか?は、わからないけれど、「超美味しいお茶」だと言って下さる。
お茶を習った事は無いけれど、抹茶を飲むのは大好きである。
最初は抹茶を湯飲み茶わんに入れて、スプーンでグルグルかき回していたのだけれど、抹茶が底に沈殿してしまい、どうも具合がよくない。
リビング中を探し回り「茶筅」を探し出した。それを使おうと思うと今まで使っていた湯飲み茶わんでは茶筅を入れるだけで一杯になってしまい、攪拌することができない。
そこで大嫌いなデパートに行って来た。
デパートの抹茶茶碗が並べられているコーナーで、たまげた~!!!
とにかく値段が高いったらなんの~!!
想像していたよりゼロが一つ、いや、二つも多いのである。
お茶席では道具を褒める作法を、よく見かけるけれど、それは著名な方が作った茶碗の話で普段に使う茶碗は、ほどほどの値段であると思っていた。
だけど比較的、安いものはキンキラキンで全く好みに合わず、いいなぁと思うものは私が妥当だと考えている金額の何十倍もする。
一体、どうして、こんなに高いのか店員さんに尋ねても、「抹茶茶碗というだけで値段が高くなるんです」・・・・??値段が高い理由は、売っている方でもわからないらしい。
素人の私から見れば、抹茶茶碗は、ごはん茶碗に毛が生えたようなものだと思っていた。
家で抹茶を楽しむための手頃で趣味の良い茶碗も必要ではないか?
お茶を習っている人も沢山いると思うのに、この現実を変だと思わないのだろうか?それとも高い値段など、へのかっぱの、お金持ちばかりなのだろうか?
結局、私は、何も買わずに帰ってきた。
抹茶茶碗のかわりに、地味な、ごはん茶碗に抹茶を入れて茶筅でぐるぐると、かき回している。安らぎの、ひととき~( 一一)
シミ、シワ、タルミ専門店
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