世の中のファッションが男女関係なくカジュアル志向になってからTPOが崩れてきた。
女性は、まだ頭の中にあるけれど、男性は仕事の時はともかく、プライベートの時は冠婚葬祭以外、深く考えてないようだ。
今年の猛暑の中、近所を歩いている中年男性は、皆「あららら」状態だった。
ワイシャツにネクタイを締めて近所のコンビニに行けとは言わないけれど、Tシャツをちょっと着替えたらどうかと言いたくなった。
私が見た限り、だらしがないと感じた中年男性で衿のあるもの、ポロシャツ姿の人は一人もいなかった。
襟ぐりはびろ~んと伸びたままのスタイル。
彼らの猛暑でゆるみきった表情と同様に、だらしなさを強調していた。
一方、高齢者の方々は皆さん、すがすがしい。
猛暑の中でも、必ず襟のあるものを着ているし、夕方の犬の散歩のときでさえ、同じ格好をしている。
多くの人は白か薄いブルーのシャツにカーキ色の綿の短パン。お洒落な人はアロハを着ている。そして頭には帽子。
おじいさん達は何故、身なりがいいのか?
1970年代にTシャツが爆発的に流行したときも、乗り遅れてしまった世代で、仕事着のスーツ一式があれは家に居る時は寝間着があればそれで、済んだのかもしれない。
でも時代が変わって寝間着でご近所をウロウロするのは、まずいとなった時に悩んだのだと思う。
一歩外に出て他人様の目に触れるとなったら、失礼のない服とは何だろうか?
やっぱり襟付きの服・・・Tシャツよりは襟のあるポロシャツの方を良しとしたのだと思う。
Tシャツが流行った時、団塊の世代や、彼らより下の私達のような世代はすぐに飛びついたけれども、彼らはすでに社会人になって会社に務めていた。
その時代のサラリーマンはワイシャツの下に必ず肌着を着ていた。
夏場はクレープの袖なしのランニングか半袖シャツ。
冬場はVネックの厚手のシャツを着ていた。
だからTシャツは肌着という感覚でしか捉えられなかったのではないだろうか?
いつもファッションの流行を気にしている男性よりは無頓着なくらいの方がいい。
でも社会人になったら、ましてや中年になったのなら、最低限のTPOは守ってほしい。
きちんとした身なりの、おじいさん達も家では素っ裸でぶらぶらしているかもしれない。
でも外に出るとなると気を遣う・・・そこが大人なのだ。
誰にも迷惑なんかかけてないじゃないかと言われるかもしれないけれど、そういった細かい部分の気遣いの無さが万事につながっていくような気がする。
シミ、シワ、タルミ専門店
SOU創顔