先日、我が家の近くで、可愛い可愛い、お孫ちゃんの運動会があった。
チラッとだけ見てやろうと思って行った時間帯が、たまたま親子リレーが始まろうとしている時だった。
パッと見た感じ、40代前半のお父様方だろうか、我こそはと、やる気満々の表情。
ちらりと横を見て「こんな奴ら、屁でもない」と含み笑いさえ見えている。
しかし、スタートの合図のピストルが鳴った途端、気持ちが足についていかず、飛び出した途端に、こけたり、カーブを曲がりきれずに、すっころんだり、足がもつれてばったりと倒れたりした。
自分が転ぶなんて想像もしていないから、あせりまくって、又、足がもつれる。
100メートルをゴールするまでに、3回も4回も転んでいた。
転ぶのにも慣れていないので、その姿もド派手!!
「ひとつ、いいところを見せてやろう」という思惑は見事に外れ、正反対の恰好悪いお父さんとなっていた。
私の知人で今年、息子が小学校に通うようになり、運動会で親の徒競走があるのを知って、悩んでいる鈍足の男性がいた。
私は「社会人になって運動会で靭帯を切ったり、アキレス腱を損傷したり、転んだりするのは若い頃に走るのに自信があった人ばかり。
もともと走るのが苦手な男性は、自分が鈍足っていう自覚があるから、無理をせずにマイペースで走るから怪我もしないんだって。いくら足が速くても怪我をしたら大変だよ」と言った。
この日も俊足自慢の父親達が次々に、こけてくれたおかげで、鈍足なのに生まれて初めて一位になったという男性がトップだった。
私は、このレースを見て、人生はこうでなくてはいけないと、腹を抱えて笑ってしまった。
俊足は男子のモテる要素ではあるけれど、鈍足は、どうやったって、急に俊足にはならないのだから、運が巡ってくるのを待つしかない。
たかが、子供の運動会で、またまた、人生とは・・・を考えさせられた一日であった。
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