昔は太くなっても尻はちゃんとあるべき場所にあった。
しかし今、「ありえないでしょ!!」っとしかりつけたくなるくらいの位置まで下がっている。
どうしてこれがわかったかと言うと、
二人目の孫である小6の女の子が夏祭りに浴衣を着るので着せてほしいと我が家に来た。
その時に、何十年ぶりに見る浴衣を一度着てみようと思ったのが間違いだった。
帯の結び具合をみる為、後姿を点検しなければならず、
その時、尻のとんでもない落下に気がついたのだ。
きっとウエストから「おーーーい」と呼んでも、尻には絶対に聞こえないはずだ。
それほどウエストから遠い位置にまで私の尻は垂れてしまったのである。
「はーー」風呂上りの自分の姿を見ると、ため息が出る。
ミシュランの明るい笑い顔のタイヤ人形のように見えたり、
こんな妖怪がいたような気がすると、ゲゲゲの鬼太郎を思い出したりする。
若い頃はヘルスメーターに乗って「やだー、太っちゃったー」
とあせっても、すぐに軌道修正が可能だった。
たとえ2キロ太ったとしても節制すれば短期間で戻った。
ところが今は何をやっても戻らない。
戻らないどころか、節制中にもかかわらず太ったりする。
思わず「わたくし、何かいたしましたでしょうか」と神に問うたりする。
これはもう、人間界の問題ではなく、
こちらがどうしようもないところでお仕置きをされているのではと疑いたくなるくらいだ。
若い人のように無茶なダイエットは出来ないし、
やりたくないから、ほどほど健康を維持しながら、体重を減らしたい。
私は10キロも20キロも体重を減らしたいとは考えてない。
たった3キロである。
3キロなんて米袋ひとつほどの重さだが、それが減ってくれない。
「それくらいならいいじゃないか」と言われたりするが
、一旦太りはじめると、そこでとどまらない。
体が「あぁ、もう、太っちゃってもかまわないわけね」
と調子に乗るようなので、そうならないように釘を刺し
「太ったらダメ!」と活を入れなくてはいけない。
ここで「ま、しょうがないっかー」と気を許すと、体重は増加の一途をたどっていく。
つづく
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