「デカパイ」
ひところDカップの女の子たちが評判になった。
あれは男性が見ると、「おーー」
っと言いたくなるようなものだと思うが、それは同性でも同じだ。
「どうしてあんなふうになるんだろう?」
と我が身をふりかえりつつ、不思議な感じがする。
ふだん自分が見慣れているものと全く別個のもののようだからだ。
なかにはミサイルの頭みたいな形をしているものもある。
あれだけ大きければ、万有引力の法則によって垂れそうなものだが、
そんな自然界の法則など完全に無視して、胸からどーんと突き出ている。
「あれは私の体にくっついているものと違う」
もしかしたら、あのでっかい乳房はねじこみ式になっていて、
仕事に出掛けるときは胸板にネジでとめつけているのではないかとすら思うのである。
学生時代、お金をはたいてアメリカに行った時、
知り合いになった女の子の妹はFカップだった。
身長は私とたいして変わらなかったから165センチ程度。
それなのに胸がとてつもなく大きい。
彼女もそれをとても気にしていて、
「今度、手術を受けるの」と言っていた。
日本では豊胸手術を受ける人がいるのに、
アメリカでは逆なこともあるのかと驚いたものだった。
つづく
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