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東京新聞 2019年5月6日
こういう記事を1面トップに持ってくる心映え、東京新聞をとっていてよかったなあと思う。
とはいえ、内容自体は、憂うべきことなんですけれど・・
ジュゴン、食べ跡ゼロに 辺野古に土砂投入後
東京新聞 2019年5月6日
沖縄県名護市辺野古(へのこ)での米軍新基地建設を巡り、政府が沿岸部に土砂投入を始めた2018年12月以降、付近の海域で見つかっていた海草藻場でのジュゴンの食べ跡が確認されていないことが、防衛省への取材で分かった。沖縄本島周辺では三頭の存在が確認されていたが、今年三月中旬、辺野古と反対側の本島西海岸にある今帰仁(なきじん)村の漁港に一頭が死骸で漂着。残る二頭も最近は確認されていない。環境団体は新基地建設との関連性を指摘している。 (山口哲人)
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防衛省は毎月、辺野古周辺の複数箇所の藻場で、海草の食べ跡を観察する潜水調査を実施。17年以降は毎月10~70本程度の食べ跡が見つかっていた。
政府が護岸の新設など土砂投入に向けた工事に取り掛かった18年11月の食べ跡は17本で、前年同月からほぼ半減した。政府は12月14日に土砂投入を開始。直前の同月6~9日の調査から今年3月調査まで、一本の食べ跡も確認されていない。
防衛省報道室は本紙の取材に、18年11月調査以降にジュゴンの食べ跡が確認されないことについて「埋め立て工事前からジュゴンは藻場を利用しなくなっており、工事の影響とは考えていない」と土砂投入との因果関係を否定した。
防衛省が本島北部の複数箇所に設けた録音装置による調査では、18年11月17日を最後に、海中でのジュゴンの「鳴き音」は検出されていない。ヘリコプターによる上空からの目視調査では、辺野古周辺でジュゴンの姿が確認できたのは18年9月が最後。
環境団体「ジュゴンネットワーク沖縄」の細川太郎事務局長は「土砂投入は直接的な原因ではないかもしれないが、護岸工事や作業船などの往来による騒音や振動にジュゴンが耐えきれなくなり、生息域を奪われたのは明らかだ」と指摘する。
死骸で見つかった一頭は今帰仁村が冷凍保存しており、今後解剖して死因を調べる。玉城(たまき)デニー県知事は今年三月、安倍晋三首相と官邸で会談した際「死因を究明する意味でも土砂投入をやめ、話し合いの時間をつくってほしい」と訴えたが、政府は土砂投入を続けている。
<ジュゴン> 国の天然記念物で絶滅危惧種の哺乳類。西太平洋からインド洋の沿岸にかけて広く分布し、沖縄では海の神とあがめられていた。人魚のモデルともされる。成獣で体長2~3メートル、体重250~400キログラム程度に成長し、寿命は70歳くらい。エサは海草。
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寿命は70年位あるのだから、寿命が尽きたとは思えない。
明らかに工事の影響としか考えられない。
辺野古沖、大浦湾の意識エネルギーは、1000Pだったから、伊勢神宮と同じレベル、聖地と言っても過言ではない。
事実、ここは聖地である。
政府は、この海底の軟弱地盤に、何万本もの杭を打ち込むという。改良するというができるかどうかもわからない無理難題だ。それでも見切り発車で無制限に税金をつぎ込みながら、土砂を投入するという。狂っているとしか思えない。
伝説の理想郷ニライカナイからの使い、海の神とも言われる心優しきジュゴンの命を奪ったのは、日本政府だ。
とにかく、ジュゴンの死因究明までは土砂投入を一旦やめてほしいと沖縄知事の懇願さえ、無視して投入し続けているのは、原因がそれと実はわかっているからなのだろう。
この人たちは、なぜ、こんなにも命と人の心を踏みにじるだろうか。
悪夢のような安倍政権(随時更新)のコメント欄にも最新の安倍晋三の上書き悪行、無知ぶりが書き込まれている。
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