前の記事、加速する社会のスピードに疲弊してゆく人間たち の続きです。
年々増加する小学生の暴力行為ですが、2015年度の暴力行為は、過去最多を記録したそうです。
東京新聞はこれを社会面でも取り上げていてウェブ版にはでていないが、
今春まで38年間都内の小学校に勤続していた、元教師の女性(61)の話を取り上げている。以下、ざっとかいつまんで、少し編集しました。
昨年、妊娠中の女性教師に注意された2年生の男子が、教師のおなかを蹴ろうとしたという。寸前で止めに入って、事なきを得た。
教員生活最後の2年間は、1,2年を担任。友達の言動が気に入らないと手がでたり、相手を謝らせるまで言い募ったりする子も見られた。
女性は、
「感情が抑えられない子が増えている。教員になった頃とは、明らかに子どもたちが変わってきた」
と話し、背景に、
「働くことにいっぱいいっぱいで、子どもが大事にされていない家庭がある」と言う。
また、子どもの荒れに詳しいという白梅学園大学の増田修司教授は、
「幼いときから、『できる』『できない』という単一的な価値観で子どもを見る家庭が増えてきていることが大きい」と指摘。
暴力の低年齢化は深刻で、最近では保育園でも見られるという。
「できたことを褒めるのではなく、できないことを指摘する親が増えている。そこにいてくれるだけでいい、と、まるごと認めてもらえれば、子供の心は楽になるのに」
「子どもにとって大事なゆったりした時間やボーっとする時間が、社会のスピード化の中でどんどん奪われ、ストレスを感じないわけがない。 荒れている子どもたちのメッセージをどう受け止めるか、親と学校が子育て感を共有していく必要がある」と述べる。
教員生活最後の2年間は、1,2年を担任。友達の言動が気に入らないと手がでたり、相手を謝らせるまで言い募ったりする子も見られた。
女性は、
「感情が抑えられない子が増えている。教員になった頃とは、明らかに子どもたちが変わってきた」
と話し、背景に、
「働くことにいっぱいいっぱいで、子どもが大事にされていない家庭がある」と言う。
また、子どもの荒れに詳しいという白梅学園大学の増田修司教授は、
「幼いときから、『できる』『できない』という単一的な価値観で子どもを見る家庭が増えてきていることが大きい」と指摘。
暴力の低年齢化は深刻で、最近では保育園でも見られるという。
「できたことを褒めるのではなく、できないことを指摘する親が増えている。そこにいてくれるだけでいい、と、まるごと認めてもらえれば、子供の心は楽になるのに」
「子どもにとって大事なゆったりした時間やボーっとする時間が、社会のスピード化の中でどんどん奪われ、ストレスを感じないわけがない。 荒れている子どもたちのメッセージをどう受け止めるか、親と学校が子育て感を共有していく必要がある」と述べる。
本当に親と教師が一つになって、は理想なのかもしれませんが、現実は親も教師も、目の前の仕事にいっぱいいっぱいで、ゆとりが全然ない。
手前味噌かもしれませんが、私は、どうしてもこの記事に戻ってきてしまうのです。
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ブログを始めた頃、もう10年も前になりますが、いじめはフラクタル?という記事を書いたことがあります。
世界はフラクタル、一番弱い子どもに現れていることは、社会の合わせ鏡。
政治や社会のあり方、経済格差、自分より弱いもの、さらに弱い者へと押しつけていく構造と同じ現象だと思います。
意識のアセンションは起こっていると、何度か書いていますが、その人自身が持つネガティブな意識が大きければ大きいほど、長時間の電子機器の使用が、共鳴して、人の意識レベルを、さらに下げてしまいます。気をつけましょう。
この記事で、このシリーズ?は、いったん終わります。
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