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ありがとう、脱原発を否決してくれて

2012年06月28日 | 脱原発
東京電力株主総会を終え、脱原発の団体と合流して訴える株主ら
=27日午後、東京都渋谷区で(戸田泰雅撮影)(東京新聞)


脱原発 広がる支持 全議案否決 でも 関電は「賛成」17%
(東京新聞 2012/06/28)
 東京や関西など電力九社は二十七日、株主総会を開いた。東電福島第一原発事故の被害が続き、国内五十基の全原発が停止する事態の下、各社の総会で株主が「脱原発」を迫るうねりが強まった。こうした株主提案は従来のようにすべて否決されたが、関電の総会では大阪市の脱原発提案に約17%が賛同するなど新たな支持を広げている。東電の総会では、国から一兆円の公的資金を受け入れて実質国有化されることを正式に決めた。



東京新聞のWeb版では、「広がる支持」と前向きな見出しが書かれているけれど、今朝の朝刊の見出しは、ほぼ同様の内容に、大文字で 「脱原発」すべて否決 と書かれている。
電力会社9社の株主たちは、今年も一様に「脱原発」を選ばなかった。

最近は、情報をネット保存することをクラウド(雲)というそうだけれど、それとは別に、日本の戦後ずっと続いてきた権力構造が、もやもやっとした雲のように日本の上空に覆いかぶさっているように感じる。
特定多数の権力やしがらみがお互いの利益維持のためにゆるくくっつき合って、メンバーが入れ替わりながら60年以上も得体のしれない形を作っている。責任の所在は、そこに確かにあるはずなのに、つかみどころがないのだ。雲みたいだから・・・。


2003年3月19日の朝日新聞の夕刊に、パウロ・コエーリョという作家の散文が載っていた。
ブッシュ政権が、イラク攻撃を始めた日のこと。世界中が反対したあの戦争が始まった日、反対した者たちは無力感に襲われた。だけど、パウロ・コエーリョは、「ありがとう、ブッシュ大統領」と書いた。以下の一文は、心に残った。特に太字に示した部分。


ありがとう、私たちを無視してくれて。
あなたの決断に反対する態度を明らかにしたすべての人を除け者にしてくれて。
なぜなら、地球の未来は除外された者たちのものだから。
ありがとう、なぜなら、あなたがいなければ、
私たちは自分たちに人を動かし、
動員する力があることに気づかなかったはずだから。

その力は今すぐには何の役にも立たないかもしれないが、
もっと後になって必ず役立つはずだから。



脱原発を願う人々も、原発を維持したい勢力に対して、同じような気持ちではないだろうか。
文書を隠したり、やらせを指示したり、・・・原子力ムラの嘘は、もうばれている。


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3 コメント

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うんうん!(*^^)v (ゆりあ)
2012-06-29 14:12:46
金木犀さん、こんにちは♪

広瀬隆さんの呼びかけによって、
6月29日(金)本日の夕方から夜にかけて行われる官邸前での再稼働撤回アクションがネット上に中継されるようですね!

時代の流れは止められない。
どんなに抵抗があっても、、、
きっとそうなると信じて、今ある場所で
それぞれのやり方で、信じる道を歩いていきたいと思います。(#^.^#)

今朝もお散歩で小さな森を歩き、
すっかりリフレッシュさせてもらいました。

地球さんと、すべて命に感謝です。(#^.^#)
返信する
おお~っ! (ゆりあ)
2012-06-29 16:35:14
>パウロ・コエーリョという作家の散文が載っていた

今まで読んだ本の中でも
特に大好きな本「アルケミスト」の作者さんです~(^^♪

金木犀さんのこの記事を拝見して、
また読み治したくなって、手元に本を持ってきました。

「おまえの心に耳を傾けるのだ。
心はすべてを知っている。
それは大いなる魂から来て、
いつか、そこへ戻ってゆくものだからだ。」

「傷つくのを怖れることは、
実際に傷つくよりもつらいものだと、
おまえの心に言ってやるとよい。
夢を追求している時は、心は決して傷つかない。
それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、
永遠との出会いだからだ。」

この本の中でも大好きなフレーズです。(^^♪

私たちは傷つくことを怖れずに、
人生のひとこまひとこまをひたむきに、
大切に丁寧に歩んでいけば、、
いつか心に描いた通りの世界を
自らが創り出したことに気付き、
すべての人が楽園へと至る道を(どのみち)
歩いていたのだと、気づく時がきっとくる
…そんな気持ちになりました。(#^.^#)
返信する
ゆりあさんへ (金木犀)
2012-06-30 15:01:28
ありがとうございました。
再稼働撤回アクション、上に転載させていただきました。

すごい人でしたね。夜のニュースでは、20万人とか・・・!
混乱しそうでしないのは、多くの日本人の持っている節度の良さ、が出ていたのでしょうね。

パウロ・コエーリョの本、かなりスピリチュアルな言葉。

>心はすべてを知っている。
 それは大いなる魂から来て、
 いつか、そこへ戻ってゆくものだからだ

そうなんですよね、自分の本体はむこうにあるのだと、飯田史彦さんも光のメッセージを伝えてくれました。
みんな、言葉は違っても同じ事を言っているのですね。

>傷つくのを怖れることは、
 実際に傷つくよりもつらいものだと
 おまえの心に言ってやるとよい。

確かに・・・
深いなあ・・・。
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