今考えても、いくら考えても「検査」と「隔離」は感染症対策のイロハのイではないかと素人なりに思いました。
しかし、春節の折には無防備に中国観光客を入れた割には、医療崩壊が起るからと検査も広げず、結果、無自覚の陽性者が市中に流れ出ることになった・・・
当人は元気でも、疾患のある人、高齢の家族、愛煙家の人たちに知らないうちに感染させてしまい、志村けんさんや岡江久美子さんのように取り返しのつかないことになってしまう人もいただろう。
直近では外交評論家の岡本行夫氏も・・・合掌
サンデーモーニングでよくご一緒しました。最後は3月、赤木俊夫さんの手記公開直後。「私も長いこと役人でしたが、文書と記録は役人の命。不利なことをなかったことにするのはありえない。赤木さんの死に、粛然と対応してほしい」。そう語っていました。まだ実感がわかない。https://t.co/fZVjf5O7j1
— 安田菜津紀 (@NatsukiYasuda) May 7, 2020
突然にこの世からいなくなる、葬儀もできない。
たまたま有名人だから私たちは、知っているけれど、誰かの父であり母であり家族であった人が、最後の姿も見られず火葬にされてから戻ってくることが、現実世界で起っている。
当初は、町のクリニックがこの人のPCR検査を受けさせてくれ、といくら頼んでも検査してもらえなかった。
37.5度以上の発熱が4日以上続かなければ、自宅待機で調べてもらえないルールが(加藤厚労大臣は誤解だとかいっていたけれど)、保健所では頑としてあった。現場も上からいわれていると言うことでどうしようもないという。なぜこんな馬鹿なことが起こるのか?
突然悪化して、手遅れになった方々もいらっしゃるだろう。
実は、先日、唐突に知り合いの死を知らされたのだが、当初、私は話の流れと早合点で、コロナ感染死と勘違いしてしまった。
死因は他にあったものの、やはりこういうときだから誰にも知らせず、家族だけでひっそりと見送ったとのこと。
そのとき実感として思ったのだ。もしその人の死が本当に新型コロナウイルスによるものであったなら、私はこの国の政治の不手際を、心から許せない気持ちになっていただろうと。
もし、大事な知り合いや愛する家族が、感染したが治療されずに手遅れで死んでしまった場合、同じ気持ちになる人だって多いのではないだろうか。
白鴎大教授で感染症学などが専門の岡田晴恵さん(223Pから423Pにパワーアップしてる)は、当初より「検査を広げない」ことに対して、命に関わることで政治決断が遅いと国民の気持ちは、政府に対する「 う ら み 」に変わります、と言われていましたが・・・
布マスクや動画なんかいいから、政権与党しかできない補償のことを、もっと素早く対応すべきだったし、検査体制ができていない状態なら、それができるようにするのが政治の役割だったのではないか。
検査を広げて医療崩壊が起るなら、それを防ぐための知恵を出し、汗をかくのも政治の役割でしょうに。
犬を抱いてお茶飲んでいる場合ではなかったはず。
すべては現政権の危機管理のなさ、無責任さ、無能さが原因である。
岡田さんが予見したように、今は、本当に国民が政府を恨むようになっても、仕方ないと思う。